UTHLD株は短期間で4倍に、CB買入消却で財務改善期待広がる

UTホールディングス(UTHD) 株が、制限値幅いっぱいのストップ高水準で買い気配。仏BNPパリ バが第三者割当により保有していた転換社債型新株予約権付社債(C B)を買入消却し、特別利益が発生したことが分かって以来、財務体 質の改善が進むとの期待で上昇傾向が強まっている。前日までの8連 騰期間中に、株価は約4倍になった。

半導体向けの製造派遣、請負などを手掛けるUTHDは6月19 日、BNPパリバからのCB買入消却により、51億円の社債消却益が 発生したと発表した。広報・IR担当の秋田一徳氏によると、「買入 消却により財務体質が大幅に改善される。新たな事業計画も策定中」 だ。

UTHD株の直近チャートを見ると、UTHDが第三者割当先の BNPパリバからCB買入消却を発表したことを受け、19日はストッ プ高まで上昇。以来水準を切り上げ、この日もストップ高となる前日 比3010円(11%)高の2万9660円で買い気配となっている。注文状 況は、差し引き6480株の買い超過。

野村証券金融経済研究所の大原一真アナリストによると、直近の 株価急騰は、「特別利益が発生したことで財務体質の大きな改善が期 待でき、それが投資家に好感されている」という。

いちよし経済研究所では6月29日付で、投資評価「極めて投資妙 味あり」を継続した。UTHDの2010年3月期の純利益予想を56億 5000万円(会社予想52億3000万円)と見込み、利益水準が上がって いることなどから妥当株価を4万5600円から5万7800円に見直した。

担当の水ノ上利幸アナリストによれば、直近の株価上昇で09年3 月期に貸倒引当金を12億4000万円計上した若山社長の保有株券(6 万2300株)担保についても損失の縮小が見込まれ、10年3月期末予 想の自己資本も前回(64億8400万円)を上回る80億1400万円とな る見通しという。

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