全日空:増資の可能性も、財務基盤の強化で-増資報道で株価大幅続落

全日本空輸が増資する可能性が出 てきた。三菱UFJ証券の姫野良太アナリストは1日、全日空の増資報 道について、株式の希薄化懸念があるものの、拡大路線をとる全日空に は新型機導入などの設備投資の資金が必要としたほか、増資で財務指標 が改善すると指摘した。

全日空の株価は1日、続落。前日比2.7%安で取引を開始、一時 は同7.4%安の312円を付け、取引時間中の年初来安値を更新した。

航空業界は景気後退などで旅客需要が低迷し、前期(2009年3月 期)決算で赤字が相次いだ。こうした中、ライバルの日本航空は政府の 支援の下、日本政策投資銀行など複数の金融機関から1000億円規模の 融資を受けることになった。三菱UFJ証券の姫野氏は、救済企業とみ られることを避けるため、全日空がこうした政府支援融資の活用を回避 しようとしているのではないか、と語った。

1日付の日本経済新聞朝刊は、情報源を示さず、全日空が7月に 1500億円規模で資本調達の方針と報じた。全日空は同日に正式発表す る予定で、月内にも国内外で計5億株を募集する可能性が高いという。

全日空は同日、報道について「現時点でお知らせすべき事実な い」とし、「開示すべき事実を決定した場合は速やかに公表する」との コメントを発表した。

全日空のホームページによると、3月末の発行済み株式は約19億 5000万株、資本金が1600億円、資本準備金は950億円。直近では06 年3月期に増資した。

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