TB落札利回りの低下続く、余資消化の需要見込む-期末影響なし

財務省が実施した国庫短期証券(T B)3カ月物入札は、落札利回りが一段と低下した。6月の国債償還日 以降、TBは余剰資金を抱えた金融機関の需要が強く、ディーラーが積 極的に応札した。今回から償還日が9月期末をまたいだが、利回り水準 への影響は見られなかった。

TB36回債(償還10月5日)の入札結果は、最高利回りが前回比

0.8ベーシスポイント(bp)低下の0.1524%、平均利回りは0.9bp低い

0.1492%と、7週連続の低下。2006年4月以来の低水準だ。入札前(W I)取引では、0.15%の買いが残るほど需要が強かった。

東短リサーチの寺田寿明研究員によると、朝方は0.16%台後半から

0.17%が予想されていたが、入札前の買いで在庫確保の雰囲気が強まっ たと指摘。「本来は期末を意識するべきだが、それ以上に余資消化の買 いが強いとの見方になったのではないか」という。

ディーラー在庫確保、入札後は0.155%

前日はTB35回債(償還9月29日)が0.145%まで買い進まれ、 この日も堅調な地合いを引き継いだ。償還が9月期末をまたぐ分だけ利 回りの上乗せを期待する声もあったが、ディーラーは在庫が少なく、レ ポ(現金担保付債券貸借)も低下したため、応札しやすかった。

大手投信投資顧問のファンドマネジャーは、期末越えの銘柄として は利回り水準が低すぎるという。東短リサーチの寺田氏は「この水準で は買えないとの投資家の声も出ている」と指摘しており、入札後に

0.155%まで売られた。入札の応札倍率も3.36倍と4月以来の低水準。

ただ、6月の国債償還が10兆円規模に膨らみ、投資家がTBに待 機させる資金は引き続き大きい。一般企業が発行するコマーシャルペー パー(CP)も日銀の企業金融支援特別オペを背景に金利が低く、投信 のファンドマネジャーは、引き続きTBを買わざるを得ないと話してい た。

レポやオペの金利低下

1日の東京レポレートでは、スポットネクスト物が前日比1.9bp低 下の0.124%と、1週間ぶりの低い水準になった。四半期末を通過して 運用側の姿勢が緩和しているうえ、銀行は準備預金の積み上げが進み、 足元資金の余剰感が強まっている。

午前の国債買い現先オペ2兆円(3日-6日)の最低落札金利は、 前日比2bp低下の0.12%になった。午後の本店共通担保オペ6000億円 (2日-8日)の最低金利も、前日の同オペ(1日-9日)より3bp 低い0.11%だった。

2日の税揚げ日や7日の10年債発行日は資金不足が大きいが、準 備預金の積み期後半に入り、銀行の資金繰りが安定するため、レポ金利 は横ばいから弱含みの方向が予想されている。

この日の準備預金残高は11.5兆円程度と、通常日にしては高水準。 四半期末にあたる前日は12.6兆円まで拡大され、銀行は積みの進ちょ く率かい離幅がプラス9%台に拡大している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE