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6月30日の海外株式・債券・為替市場

(米国株を最新版に差し替えます)

○米国株:米株式相場は反落。消費者信頼感指数が予想外に低下した ことを嫌気し、売りが膨らんだ。リスクの低い住宅ローンの返済延滞 率が2倍以上に膨らんだことも悪材料。ただ、四半期ベースではS& P500種株価指数は1998年以来の大幅高となった。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが30日発表した6月 の消費者信頼感指数は49.3と、エコノミスト予想を6ポイント下回 った。これを嫌気し、キャタピラーやエクスペディア、スターバック スが急落した。プライム住宅ローンの60日以上の延滞率は2.9%と、 前年同期の1.1%から拡大。シティグループやJPモルガン・チェー スが下げた。

S&P500種株価指数は前日比0.9%安の919.32。ダウ工業株30 種平均は82.38ドル(1%)下落の8447ドルちょうどで終えた。

パラディム・キャピタル・マネジメントのシニア・バイスプレジ デント、ジョナサン・ボルスト氏は「この四半期は大幅高となった が、今後の行方を案じる声が出始めている。経済のファンダメンタル ズ(基礎的諸条件)はさほど強くはない」と述べた。

S&P500種は4―6月(第2四半期)に15%高となったもの の、景気回復はすでに織り込まれたとの見方から6月は0.1%弱の下 げと上昇が止まった。過去12カ月の業績を基にしたS&P500種構 成企業の株価収益率(PER)は14.6倍と、昨年10月以来の最高水 準近くにある。

S&P500種は4-6月期の上昇により、下落基調が1970年以 降で最長の6四半期連続で終止符を打った。ダウ平均は4-6月期に 11%上昇。これは2003年以降で最大。

「不安の壁」

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は3.9%上昇の26.35。6日ぶりに上げた。前日にはリーマ ン・ブラザーズ・ホールディングスが昨年9月に破たんする前営業日 の終値水準を下回ったが、過去の平均よりもなお26%高い。

平均を上回るボラティリティは、トレーダーがS&P500種の下 落に備えた保険としてオプションを使用していることを示唆してい る。株価が一段高になるかどうかは、「不安の壁」とも呼ばれる懐疑 的な見方を打ち破るかどうかに掛かっている。

機械大手のキャタピラーは4.9%安。オンライン旅行会社のエク スペディア、スターバックスはともに5.1%下げた。企業が雇用ペー スを再び弱め、消費者信頼感が悪化。住宅不況を背景にした資産の劣 化により、米国民は貯蓄を強いられている。

シティは1.7%安、JPモルガンは1.4%下げた。S&P500種の 金融株指数は1.1%下落。S&P500全体へのマイナス寄与度が最も 高かった。四半期ベースでは35%高と、全10セクター中で首位。

四半期ベースでは情報技術(IT)株指数が19%と上昇率2位 になった。

リッジワース・インベストメンツ(運用資産600億ドル)の資産 配分担当ディレクター、アラン・ゲイル氏は「これまでの上昇局面で は幅広い銘柄に買いが入ったが、これからは物色対象が絞られると思 う。決算の発表期が近づくにつれ、持続的な成長ができる企業に注目 が集まるだろう」と語った。

AIG

アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は13% 安と、S&P500種の構成銘柄で下げが最もきつい。29日に米証券取 引委員会(SEC)に提出した文書で、欧州の金融機関に販売したク レジット・デフォルト・スワップ(CDS)の価値低下が、同社の連 結決算に「重大な悪影響」を与える可能性があることを明らかにし た。

S&P500種のエネルギー株は0.8%下げた。原油相場が1バレ ル=70ドルを割り込んだことが背景。

○米国債:米国債相場は下落。半期ベースでの下げは過去30年間で 最大だった。午前に発表された4月の米住宅価格指数で下落ペースが 減速したほか、6月のシカゴ購買部協会景況指数が予想を上回ったの が売り材料となった。

全米20都市を対象にした4月の米スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で18.1% 低下と、過去6カ月間では最小の低下率だった。シカゴ購買部協会が 発表した6月のシカゴ地区の製造業景況指数(季節調整済み)は39.9 と、前月から改善された。

メリルリンチのデータによると、米国債投資リターンは年初から

4.4%のマイナスとなった。

ICAP(ニュージャージー州ジャージーシティー)のストラテ ジスト、ポール・ホーマン氏は「強気派に対して売り時を見極めるべ きだと注意したい。相場は一巡したといえよう。この先景気の強さを 示すと予想される統計が発表される前に売りを出すには好機といえよ う」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時26分現在、10年債利回りは前営業日比3ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.51%。10年債(表面利率

3.125%、2019年5月償還)価格は6/32下げて96 25/32。

S&P/ケース・シラー指数

6月のシカゴ地区の製造業景況指数は前月の34.9から上昇、生 産活動の縮小ペースが緩やかになってきたことを示した。同指数は 50が生産の拡大と縮小の分岐点を示す。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想の中央値は39.0だった。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した6月の消費 者信頼感指数は49.3と、前月の54.8(速報値は54.9)から低下し た。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想(中央値55.3)に反 して低下した。2月には統計上の最低となる25.3を記録した。

FRBの国債買い切り

米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日、償還期限2016年5 月から2019年2月までの国債を70億ドル買い取った。7月1日には 同2019年8月から2026年2月までの国債を購入する予定だ。

FRBは3月18日に最長6カ月間の米国債買い取りプログラム (規模最大3000億ドル)を発表して以来、これまでに1877億2400 万ドルを購入した。

ICAPによると、同期間に米財務省が売り出した国債は5670 億ドルに達する。

ゴールドマン・サックス・グループによると、09年度(9月末 まで)の連邦政府の借り入れ所要額は3兆2500億ドル。08年度の 8920億ドルのほぼ4倍に膨らむ見通し。ゴールドマンはプライマリ ーディーラー(政府証券公認ディーラー)16社のうちの1社。

財務省は7月6日に10年物インフレ連動債(TIPS)入札を 実施、7日から3日間は3年、10年および30年債の入札を実施す る。

○NY外為:ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで4営業 日ぶり反発。6月の米消費者信頼感指数が予想に反して悪化したこと から基軸通貨であるドルの安全性を求めて需要が増大、4-6月の下 落幅縮小につながった。

南アフリカ・ランドはドルに対して8月以来の高値水準まで上 昇。南アフリカが2年以上ぶりに貿易黒字を計上したことが手がか り。カナダ・ドルは6週間ぶり安値、ノルウェー・クローネも下げ た。原油相場の下落を受け商品輸出企業の売上げが減少するとの見方 が重しとなった。

MFグローバルの通貨アナリスト、ジェシカ・ホバーセン 氏 (シカゴ在勤)は「中期的にはドルは高値圏で推移するだろう」と指 摘。「3月以降、市場は非常に力強い経済回復を織り込んできた。今 は経済回復が実際に存続可能かを検証している」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時4分現在、ドルは対ユーロで0.4%高 の1ユーロ=1.4025ドル(前日は同1.4083ドル)。ユーロは対円で 1ユーロ=135円13銭(前日は同135円31銭)。一時は15日以来の 高値となる同135円96銭まで上げる場面もあった。ドルは対円で0.3 %高の1ドル=96円33銭(前日は同96円6銭)。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル・インデックスは0.4%上昇した80.175。

米民間調査機関のコンファレンスボードがこの日発表した6月の 消費者信頼感指数は49.3と、前月の54.8から低下。ブルームバーグ がまとめたエコノミスト予想(中央値55.3)に反して低下した。

外貨準備としてのドル

国際通貨基金(IMF)がこの日発表した外貨準備に関する報告 書によると、1-3月(第1四半期)の世界の外貨準備にドルが占め る割合は65%と、08年10-12月(第4四半期)の64.1%から増加。 07年以来の高水準となった。

ユーロが占める割合は25.9%(第4四半期は26.5%)に減少。英 国ポンドは4%(同4.1%)に、円は2.9%(同3.2%)に減った。

南アフリカ・ランドは対ドルで一時2%高。昨年8月29日以来 の高値水準となった。同国は5月に20億南アフリカ・ランドの貿易 黒字を計上。4月は15億ランドの赤字だった。ブルームバーグのデ ータによると、ランドは4-6月(第2四半期)に23%の値上が り。 上昇率は主要16通貨中トップとなった。

四半期ベースの下落

ドルと円は4-6月、主要通貨中で下落を主導。世界的なリセッ ション(景気後退)が和らいでいるとの兆候が、金融危機の最悪期に 積み増した同2通貨の売りを促した。

ドルは対ユーロで4-6月に5.9%安。年初来の下落率は0.3%と なった。ドルの対ユーロでの四半期ベース下落は08年3月以来。円 は対ユーロで同四半期に5%値下がりした。

コメルツ銀行の為替調査責任者、ウルリヒ・ロイヒトマン氏(フ ランクフルト在勤)は「ドルは金融危機の間、安全逃避先としての役 割を果たしてきた」と指摘。「状況が通常に戻れば、ドルの役割も変 わることが予想される」と述べた。

オーストラリア・ドルは対米ドルで、4-6月に18%高。四半 期ベースで最大の上昇率を記録した。ニュージーランド・ドルは1- 3月から15%の値上がり。1985年第3四半期以来の大幅高となっ た。

英国ポンドは対ドルでこの日一時1.1%上昇。昨年10月21日以 来となる1ポンド=1.6743ドルを付けた。6月の英消費者信頼感が1 年2カ月ぶり高水準に改善したほか、英住宅平均価格は前月比0.9% 上昇した。

○英国債:英国債相場は下落。10年債利回りは前日比7ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)上げ3.68%となった。

10年債(表面利率4.5%、2019年3月償還)価格は0.6ポイント 下げ106.60。2年債利回りは1.30%と、前日から9bp上昇した。

英政府統計局(ONS)の30日発表によれば、1-3月(第1 四半期)末時点の海外投資家の英国債保有額は2330億ポンドと、こ れまでの過去最高だった昨年10-12月(第4四半期)の2164億ポン ドを上回った。

英公債管理局(DMO)は、2042年償還のインフレ連動債を市 中銀行を通じて売却すると発表した。売却時期は7月20日週の初め になる見通しという。

○欧州債:欧州債市場ではドイツ国債相場が下落。6月のドイツ失業 者の増加数が市場予想を下回ったことがきっかけ。同国債相場は四半 期ベースでは1年ぶりの下げとなった。

米経済指標がリセッション(景気後退)から脱却しつつあること を示唆したことも売り材料。メリルリンチのドイツ連邦債指数によれ ば、4-6月(第2四半期)の投資収益率はマイナス0.9%と、2008 年4-6月期以来で初のマイナスとなった。

カリヨンの債券戦略責任者、デービッド・キーブル氏(ロンドン 在勤)は、「ドイツ国債相場の強い上昇基調に歯止めがかかったよう だ。ドイツの失業者数が現状よりも速いペースで増加していないこと に引き続き驚いている。極めて低い数値だ」と語った。

ロンドン時間午後4時半現在、10年債利回りは前日比1ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.38%。同国債(表面利 率3.5%、2019年7月償還)価格は0.08ポイント下落し101.03。2年 債利回りは1.36%と、前日からほぼ変わらず。

ドイツ連邦雇用庁が30日発表した6月の雇用統計によると、同 国の失業者数(季節調整済み)は前月比で3万1000人増加した。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト28人の調査中央値 では、4万5000人増と見込まれていた。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 藤田比呂子 Hiroko Fujita +81-3-3201-8662 hfujita2@bloomberg.net Editor:Eiji Toshi

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