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米国債:上昇、資産ポートフォリオ入れ替えで需要増

米国債相場は続伸。10年債利回 りはここ1カ月間での最低をつけた。月末と四半期末が近づき、投 資家は資産ポートフォリオの入れ替えに伴いドル建て資産を増やし ている。

中国人民銀行の周小川総裁が外貨準備政策に変更はないとの意 向を表明したのを手掛かりに、米国債に買いが入り利回りは低下し た。

ブロードポイント・キャピタルのマネジングディレクター、グ レン・カペロ氏は「高リスク資産取引から米国債へと、資産の入れ 替えが多くみられる。企業経営陣と投資家らにバランスシートの内 容をみせる一つのやり方だ」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時24分現在、10年債利回りは前営業日比6ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01ポイント)低下の3.48%。10年債(表面 利率3.125%、2019年5月償還)価格は15/32上げて97 2/32。

資産ポートフォリオ入れ替え

投資家は、相場の下落に伴い変化した資産ポートフォリオの構 成資産比率を調整するために、一定期間ごとに資産の入れ替えを実 施する。

この日はドル高も国債の買いを支えたとみられる。ドルの上昇 を受けて海外投資家が米国資産の保有を拡大した。

先週25日に発表された第1四半期(1-3月)の実質国内総生 産(GDP、季節調整済み、年率)確定値は前期比年率5.5%減少。 経済成長が依然として低迷していることが示されると、投資家は安 全投資として国債に買いを入れた。10年債利回りは先週、25bp 下げた。

ドイツ銀行のプライベートバンク部門の債券トレーディング責 任者、ゲーリー・ポーラック氏は「最新の経済統計は、一部が期待 していたような力強い内容でも楽観的な内容でもなかった」と述べ た。

失業率上昇の予想

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想による と、来月2日に発表される6月の米雇用統計では失業率は9.6%へ の上昇が見込まれている。

メリルリンチのデータによると、米国債の投資リターンは今年 3月31日以降、3%のマイナスとなっている。年初来では4.4% のマイナス。

米連邦準備制度理事会(FRB)は来月1日に、償還期限2016 年5月から2019年5月までの国債および同2019年8月から2026 年2月までの国債を購入する予定だ。

財務省は7月6日に10年物インフレ連動債(TIPS)入札を実 施、7日から3日間は3年、10年および30年債の入札を実施する。

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