コンテンツにスキップする

米国株:反発、景気後退ペース鈍化観測で-ダウ91ドル高

米株式相場は反発。原油高がエ ネルギー株を押し上げたほか、リセッション(景気後退)が和らいで いるとの見方が買いを誘った。S&P500種株価指数はこのままいけ ば、四半期ベースで1998年以降で最高の上昇率を記録する。

原油相場が1バレル=71ドルを突破し、エクソンモービルは

2.2%高。ドイツ銀行が目標株価を引き上げたマイクロソフトも2.2% 上昇した。フォード・モーターは3%高。6月の自動車販売の減少率 が大手自動車メーカーの中で最小にとどまるとの見通しを示したこと が好感された。

S&P500種株価指数は前週末比0.9%高の927.23。4―6月 (第2四半期)は現在までのところ16%高。ダウ工業株30種平均は

90.99ドル(1.1%)上昇の8529.38ドルで終えた。ニューヨーク証 券取引所(NYSE)の騰落比率は3対2。

スリベント・ファイナンシャルで600億ドルの資産運用に携わる ウォルター・ヘルウィグ氏は「今週発表の経済指標は予想と一致ある いは予想を上回るとの声が一部にある。悪い状況が幾分ましになって いる兆候やデータが出たときはいつも、様子見に回っていた資金が市 場に戻らざるを得なくなる」と指摘した。

米国株の代表的なオプション指数であるボラティリティ指数(V IX)は、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが昨年9月に破 たんする前営業日の終値水準を下回った。シカゴ・オプション取引所 (CBOE)のVIXは2.2%低下の25.35。同指数はS&P500種の 下落に備えたオプション費用を示す。

今週の経済指標

6月の失業率の上昇ペースが鈍化し、製造業活動の縮小ペースも 減速すると予想されていることから株価は上昇した。ブルームバーグ 調査の予想中央値では、失業率は0.2ポイント上昇の9.6%。26年ぶ りの高水準ながら、伸びは2008年11月以来で最小になると予想され ている。米供給管理協会(ISM)の製造業景況指数は縮小ペースが 過去10カ月で最小になるとみられている。

オークブルック・インベストメンツ(イリノイ州ライル)のピー ター・ジャンコウスキーズ氏は「今週は4営業日しかないが、経済指 標の発表が多い。指標発表を控え楽観的な見方がある」と述べた。

ボストン連銀のローゼングレン総裁はこの日、国内総生産(GD P)が「下半期にプラスに転じ始めると予想している」と述べた。さ らに「失業率の反応には時差が生じる傾向があるため、失業率がピー クを付けるのは来年初めだろう」と語った。

エネルギー株

エクソンは2.2%高、シェブロンは1.4%高。原油相場は四半期ベ ースでは44%高と、1990年以降で最大の上昇を示している。

エネルギーパイプラインなどを保有するテプコ・パートナーズは 5%上昇。同業のエンタープライズ・プロダクツ・パートナーズは約 33億ドル(約3150億円)で同社を買収することで合意した。

ハイテク株

マイクロソフトは2.2%上昇。ドイツ銀は目標株価を22ドルから 30ドルへ引き上げた。新型パソコン用基本ソフト(OS)「ウィンド ウズ7」が急速に普及するとの見方が理由。

ファースト・シティズンズ・バンクシェアーズ(ノースカロライ ナ州ローリー)のエリック・ティール最高投資責任者(CIO)は「ハ イテクは適切な投資配分が望まれる分野だ。景気が回復したときに予 想外の強さを示すセクターの1つだ」と述べた。

フォードを中心に買いが入り、S&P500種の自動車株指数は

2.4%高と、全24産業グループで上昇率首位となった。

金融株

S&P500種の金融株指数は1.4%上昇。全10セクター中で上昇 率トップ。四半期ベースでも37%高と上昇率首位となっている。3月 6日に付けた17年ぶりの安値からは99%上げている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)は3.5%高。ウェルズ・ファ ーゴやゴールドマン・サックス・グループも高い。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジ スト、ジェームズ・ポールセン氏は「四半期末を前に、金融株などこ れまで好調な銘柄に買いが入っている。相場全体が好調な四半期であ るため、様子見に回り、ディフェンシブ銘柄を多く抱えていることを 見せたくない機関投資家もいる」と指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE