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NY外為:円とドル下落、欧州景況感上昇で高利資産買い

ニューヨーク外国為替市場では ドルと 円がほとんどの主要通貨に対して下落。欧州連合(EU)の 欧州委員会が発表した6月のユーロ圏景況感指数が予想以上に上昇し たことや米株式相場が堅調に推移したことが円から高利回り資産への 資金の流れを促した。

スウェーデン・クローナは主要16通貨中、対ドルで最大の上昇。 スウェーデン国債の需要増が背景。ユーロの対円相場は過去4週間で で最大の値上がり。ユーロ圏景況感指数の上昇などを受け記録的な低 金利はユーロ圏経済がリセッション(景気後退)から脱するのに貢献 しているとの兆候が改めて示された。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのグローバル・マーケッ ツ・グループ戦略責任者、サマルジット・シャンカー氏(ボストン 在勤)は、「リスク志向の改善が見られる」と指摘。「多額の資金が スウェーデン国債に流れている」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時2分現在、ドルは対ユーロで0.2%安 の1ユーロ=1.4080ドル(前週末は同1.4056ドル)。ドルは対円 で 0.9%高の1ドル=96円03銭(前週末は同95円18銭)。円は対 ユーロで1%安 の1ユーロ=135円18銭(前週末は同133円85 銭)と、1日以来の大幅下落。

ドルは朝方対豪ドルで1.1%高の1豪ドル=0.7984米ドルまで 上昇。中国国家外為管理局(SAFE)の国際収支司の管涛副司長は 中国誌、中国貨幣市場に寄稿し、ドルが世界で支配的な地位を占める 通貨であり続ける可能性は高いとの見解を示した。

「非常に安定」

中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は28日スイスのバーゼ ルで記者団に対し、中国の外貨準備政策は「常にいたって安定したも のだ」として、同国が外貨準備政策を突然変更することはないと表明。

UBSの為替ストラテジスト、アシュリー・デービーズ 氏(シ ンガポール在勤)は29日付リポートで、長期的なドルの対ユーロ相 場見通しを修正。今年の年末までに1ユーロ=1.30ドル、さらに来年 末までには同1.40ドルになると予想した。従来予想ではそれぞれ同

1.20ドル、1.25ドルを見込んでいた。

デービーズ 氏はその上で「相対的な投資リターンのシフト、取 引条件や外的バランスの不均衡がドルの下落につながる」と説明。 「米政府の景気刺激策により今年後半には最近の下落分を多少は取り 戻せるだろうが、ドルは2010年と11年には他の通貨に対して少な くとも10%から15%は下落すると見ている」と記述した。

スウェーデン・クローナは対ドルで1.5%高。スウェーデン国債 の上昇が手がかり。同国10年債(表面利率4.25%、2019年3月償 還)の利回りは前日比0.02ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下の3.44%。昨年11月以来最長となる7日連続の低下。

円は南アフリカ・ランドに対して1.8%安。円は対スウェーデ ン・クローナで2.4%値下がりした。欧州委員会が発表した6月のユ ーロ圏景況感指数が73.3と、昨年11月以来の高水準に上昇したこ とが背景。前月改定値は70.2。

株式相場の上昇

S&P500種株価指数は前週末比0.9%高。先週は3月以来初めてと なる週間ベース下落で取引を終了した。ダウ欧州600指数は同1.7% 上げた。

英銀バークレイズのアナリスト、デービッド・ウー氏は「景気は 危機を脱したというのが大かたの見方だ」と指摘。ただ、「リスク志 向が継続するには、消費の拡大につながる消費者信頼感の明確な改善 が必要になる」と述べた。

円はほとんどの主要通貨に対し四半期ベースの下落になりそうだ。 ブラジル・レアルに対しては13%安、対南アフリカ・ランドでは 15%値下がり。

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