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米巨額詐欺事件:マドフ被告に禁固150年、被害者に謝罪

米ニューヨーク市マンハッタン の連邦地裁は29日、650億ドル規模と言われる史上最悪の「ねず み講」事件で逮捕・起訴されたバーナード・マドフ被告(71)に 禁固150年の判決を言い渡した。

今年3月12日に有罪を認めて以来初めて出廷したマドフ被告は、 「許しは請わない」と述べた。同被告は兄弟や2人の息子、妻をだ ましたと語った。デニー・チン判事が判決を言い渡すと、法廷内で は拍手が沸き起こった。

同被告は、証券詐欺や郵便詐欺、3件のマネーロンダリング (資金洗浄)、偽証、米証券取引委員会(SEC)への虚偽報告を 含む11の罪で有罪となっている。

被害者の1人、カーラ・ヒルシュホーンさん(ニュージャージー 州在住)は、マドフ被告は「反省していない」と非難。人生が「生 き地獄のようだ」と証言し、彼女の母親は生活を社会保障に依存し、 娘は授業料を支払うために2つの仕事を掛け持ちしていることを明 らかにした。ヒルシュホーンさんはチン判事に「私たちを裏切らな いで」と訴えた。

恥という遺産

マドフ被告は「恥という遺産が残った」、「苦しみながら生き ている」との声明を読み、被害者に対し謝罪した。同被告によると、 自分自身の判断の過ちを認めることができなかった。そして、詐欺行 為は「上手くいく」と思い込んでいたという。

マドフ被告は30年にわたり、強気相場でも弱気相場でも安定し たリターンを確保するとの評価を得ていた。映画監督のスティーブ ン・スピルバーグ氏のような有名人やエズラ・マーキン氏などのフ ァンドマネジャーだけでなく、慈善団体や大学、友人、さらには欧 州の王族に至るまでが同被告を信頼して資金を託した。

昨年12月11日、マドフ被告は当局に対し、自身が経営するバ ーナード・マドフ証券投資会社は「1つの大きなうそ」だったと語 った。同被告は投資家からの償還要求が相次ぎ、新規顧客からの投 資資金を配当に回していた。

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