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米国債:反発、入札好調と金利据え置き見通しで

米国債相場は反発。7年債入札 が予想を上回る需要を集めたため、買いが膨らんだ。米連邦公開市場 委員会(FOMC)が年内は事実上のゼロ金利政策を維持するとの見 方も買いを促した。

新規失業保険申請件数が予想外に増加したことを材料に10年債 は買いが先行した。米連邦準備制度理事会(FRB)が長期債を購入 すると、上げ幅を拡大した。7年債入札では海外の中央銀行を含む間 接入札の落札に占める割合は前回5月の入札から2倍以上になった。

みずほ証券USAの米国債トレーディング責任者、ジェームズ・ コンビアス氏は、「要は需要が非常に強かったということだ。巨額の 供給が続くため、これぐらいの需要が必要になる。今後は消化が難し くなるだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、10年債利回りは ニューヨーク時間午後4時25分現在、前日比15ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の3.53%。一時は3週間ぶりの低水 準となる3.5264%まで低下した。10年債(表面利率3.125%、 2019年5月償還)価格は1 7/32上げて96 20/32。

7年債入札の最高落札利回りは3.329%と、ブルームバーグ・ニ ュースのまとめた予想3.360%を下回った。前回5月28日の入札で は3.30%だった。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.82倍と、前回の2.26 倍を上回った。入札が再開された2月以降、4回の入札の平均は2.29 倍だった。財務省は1993年に7年債入札を停止していた。

この日の入札で間接入札の割合は67.2%。5月の入札では33%。 過去4回の平均は33.2%。

今月の入札で間接入札の割合が上昇していることについては、規 則の変更により、一部の顧客がディーラーの分類から外れたことが影 響している可能性がある。

シティグループ・グローバル・マーケッツの先物部門の金利スト ラテジスト、ジェームズ・コリンズ氏は「入札は非常に好調だった。 発行額は巨額だが、購入意欲もある」と指摘した。

失業の増加続く

米労働省が25日発表した20日に終わった1週間の新規失業保険 申請件数(季節調整済み)は1万5000件増の62万7000件。ブルー ムバーグ・ニュースが集計したエコノミスト予想の中央値は60万件だ った。

スタンダード・チャータードの政府債トレーディング責任者、マ イケル・フランゼーセ氏は「新規失業保険申請件数は60万件を下回っ ていないというのが事実だ。それは7月2日発表の雇用統計で失業率 が10%に向けて上昇を続ける可能性を示唆している」と指摘した。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト23人の調査によると、6 月の失業率の予想中間値は9.6%と、26年ぶりの高水準。

国債購入

FRBはこの日、32億4900万ドルの国債を購入した。3月25 日の国債購入開始以来の総額は1807億2400万ドルとなった。今後 2週間であと4回の買い切りオペが予定されている。

ライトソンICAPのチーフエコノミスト、ルイス・クランドー ル氏は25日付のリポートで、これまでの買い切りのペースを考慮すれ ば、「3000億ドルという当初の購入枠の残り部分の使用について、F RBは9月23日のFOMC会合まで引き伸ばす可能性がある」と指摘 した。

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