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FRB議長:BOAにメリル買収を強制していない-証言

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は25日、下院監視・政府改革委員会で証言し、メリル リンチ買収に関するバンク・オブ・アメリカ(BOA)との協議につ いて、FRBは「最大限の高潔さ」を持って対処したと発言。FRB の行動が不適切だったとの一部議員からの批判に反論した。

バーナンキ議長は「FRBはメリル買収に絡むBOAとの協議全 般を通じて最大限の高潔さを持って行動した」と述べた。さらに、「振 り返ってみると」、FRBの行動はBOAとメリル、金融システムを 強化し、国民の利益を守ったと語った。

同委員会はバーナンキ議長がメリル買収を完了するようBOAに 圧力をかけるため、越権行為に及んだかどうかを判断しようとしてい る。バーナンキ議長の公聴会での発言と議員の反応は、オバマ大統領 が来年、同議長の2期目就任を指名するかどうかに影響しそうだ。

イライジャ・カミングス下院議員(民主、メリーランド州)は25 日の公聴会前、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「大 統領が続投を要請するかどうか決定する前に、議長はこれらの問題に 答える必要がある」と語った。同議員は監視委員会のメンバー。

ルイスCEOへの威嚇の疑い

BOAのケネス・ルイス最高経営責任者(CEO)は11日、同委 員会で証言し、買収を決定した理由について、監督当局から経営陣更 迭を示唆されたほか、同行の将来がメリルの運命と「絡み合っていた」 ことを挙げた。

ルイスCEOはまた、メリルリンチの買収完了は同行の利益に最 大限かなうものだったとも発言。BOAへの恩恵に加え、買収が破た んし、金融システムに混乱が生じた場合の悪影響にも言及した。

政府による金融機関救済に一貫して反対してきた共和党議員は、 BOAにメリルを吸収するよう、FRBが権限を越えて圧力をかけた と非難している。

監視委員会の召喚状に応じてFRBが同委員会に送付した文書に ついて、共和党議員のスタッフはメモを作成。「BOAの頭には銃が 突きつけられ」、昨年9月半ばに発表された買収の完了が強制された と指摘している。

バーナンキ議長はこの日、BOAがメリル買収を完了しないと、 ルイスCEOを更迭すると脅したことはないと言明した。さらに、そ の時期は「金融市場が極度の緊張状態にあった」と指摘。シティグル ープやファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)、フレディマック(連邦住 宅貸付抵当公社)、アメリカン・インターナショナル・グループ(A IG)など金融システム全体にとって重要な企業の破たんを回避する ため、特別な措置を講じたと述べた。

FDICとOCCに情報提供

同議長はFRBが買収に関係する情報開示を制限したり、買収を 強制したことはないと断言した。さらに、ベアー連邦預金保険公社(F DIC)総裁とドゥガン通貨監督局(OCC)長官にBOAの状況に ついて「個人的に」情報を提供していたことを明らかにした。

バーナンキ議長はメリル買収が発表された昨年9月15日時点の 状況について、「わたしは取引を調停する役割は担わなかった。FR Bの支援は約束されなかったし、提供もされなかった」と発言した。

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