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オバマ大統領夫妻が火を付けた、パリのロマンチックなレストラン論争

カップルがレストランでロマンチ ックなディナーのひと時を楽しんでいる。パリではよくある光景に見 えた。サンドミニク通りに101年前に創業した老舗レストラン「ラ・ フォンテーヌ・ドゥ・マルス」でのことだ。その静かな夕べは、ボル ドーのハウスワインを飲み、食事していた米国人カップルがオバマ米 大統領とミシェル夫人だと皆が気付いて一変した。

オバマ夫妻がここで子羊肉やフォアグラ、エシャロット添えステ ーキの夕食を取ってから2週間以上が過ぎたというのに、その余韻か らパリは抜け出せないでいる。同レストランを経営するジャック・ブ ドン氏は電話が鳴り止まないとして、この夏の季節には少なくとも1 週間前に予約を入れてほしいと語る。「満席」なのだという。

誰もが米大統領と同じ料理を食べてみたいということだろう。さ らに、オバマ夫妻が店を後にした夜、ブドン氏が「神に会ってしまっ た」と記者団に語ったことで、ラ・フォンテーヌ・ドゥ・マルスの存 在が神話化してしまった。

今でも、オバマ大統領によるこのレストラン選択が、花の都パリ でのディナーにふさわしい、十分にロマンチックなものだったのかを めぐって、人々は朝から「カフェ・ドゥ・フロール」でココアを飲み ながら、あるいはインターネット上で夜を徹して論争を続けている。

例えば、旅行サイトhttp://www.tripadvisor.com.には「おいしい 料理を望むなら、ファーブル・ドゥ・ラ・フォンテーヌの方が明らか にずっと良い選択だったろう」との批評が寄せられている。

これに対し、ロマンチックディナーと政治を語れば恐らく世界一 のウィリアム・アルフレッド・アビボル氏によると、オバマ大統領が 夫人をラ・フォンテーヌ・ドゥ・マルスに連れ出したのは、それほど 悪い選択ではなかった。アビボル氏は2007年まで政治家を務め、欧州 議会のメンバーだった人物。現在は席数30のレストラン「アルフレッ ド」のオーナーシェフだ。

同氏によれば、ラ・フォンテーヌ・ドゥ・マルスは頼むよりも前 にウエーターがグラスにワインを注いでくれるようなレストランで、 タルタルステーキのような日替わりメニューが20ユーロと値段も手ご ろ。サルコジ仏大統領がサイドディッシュに時折頼むフレンチフライ もある。

ただ、フランス人がうるさいデザートに関しては、アルフレッド のバージンオリーブオイルがけ野イチゴのバジルアイス添えと、ラ・ フォンテーヌ・ドゥ・マルスでのピスタチオアイスの上にピスタチオ クリームであえた特産野いちごが載ったグラス入りデザートのどちら が優れているか、勝負は五分五分という。

アビボル氏は「ホワイトハウスが相談してくれれば、オバマ夫妻 にはわたしの店に来ればよいと助言しただろう。政治家のニーズを満 たせることを保証する」と述べ、さらに「アルフレッドに来店すれば、 愛も深まる」と付け加えた。

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