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米FRB:資産購入プログラム拡大観測抑える-出口戦略は当面なしか

米連邦準備制度理事会(FRB) が23、24両日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)は、総額1 兆7500億ドル規模の資産購入プログラムの拡大観測を抑えるととも に、縮小に着手する用意がないことも会合後の声明で明らかにした。

FOMCは、金利抑制のために住宅ローン担保証券(MBS)や 米国債を買い取る同プログラムの規模と期間を据え置いた。さらに、 「著しい」経済のたるみ(スラック)がインフレ圧力を抑制する一方 で、「持続的経済成長の緩やかな再開」を期待する認識を示した。

声明で明らかになったのは、FRBが前例のない大規模な与信・ 資産購入プログラムを転換する出口戦略について決定を下す前に、今 年7-12月(下期)に始まるとみられる景気回復の見通しを吟味する 時間的猶予を必要としているということだ。

FRBの取り組みを複雑にしているのは、米国債利回りの上昇だ。 24日の声明でも歯止めはかからず、10年物の利回りはほぼ1週間ぶ りの大幅上昇となった。

三菱東京UFJ銀行(ニューヨーク)の主任金融エコノミスト、 クリス・ラプキー氏は「FRBは興奮気味の債券市場に対し、リラッ クスが必要なことを再認識させている」と指摘。「脆弱(ぜいじゃく) な景気はしばらく続くため、インフレ率は当分の間低いだろう。出口 政策について考え始めるような状況に達していない」と語った。

声明の内容に変更がなかったことで、注目は7月21日に実施さ れるバーナンキFRB議長の金融政策に関する年2回の議会証言に移 る。FRBは声明で、信用市場安定に向けた一連のプログラムについ て「適切に」調整する意向だと言明するにとどめ、規模縮小の具体的 な時期には触れなかった。

バークレイズ・キャピタルの米経済担当主任エコノミスト、ディ ーン・マキ氏は「バランスシート縮小までの道のりはなお遠い」と指 摘。「バランスシートは、既に発表されたプログラムに基づいて拡大を 続けている」との見通しを示した上で、「金融情勢の改善が続き、景気 がしっかりと回復すれば、米国債購入計画は予定通り9月に終了する とみている」と付け加えた。

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