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「カーネルの呪い」続くか-阪神低迷、関西経済にマイナス

24年ぶりに大阪・道頓堀川で見つ かり修復されたカーネル・サンダース人形が25日、公開された。この 間、プロ野球・阪神タイガースが日本一になれなかったのは「カーネル 人形の呪(のろ)い」と言われているが、今季の阪神は低迷、呪いはま だ解けていないようで、阪神の成績と密接なつながりがある地域経済へ の悪影響を指摘する専門家もいる。

人形は、阪神が1985年に日本シリーズで優勝した際に、熱狂した 一部ファンが投げ込んだ。3月に川底を清掃していた作業員が発見。痛 みが激しく、約3カ月の修復作業を経て同日、人形の所有者の日本ケン タッキー・フライド・チキンが大阪市住吉区の住吉大社で開催した「チ キン感謝祭」でお披露目した。

タイガースは2003年までリーグ優勝から遠ざかり、日本シリーズ ではいまだに勝てない。人形の発見で24年ぶりの日本シリーズ制覇に 期待がかかったが、25日現在、阪神はセリーグで首位の巨人に13.5ゲ ーム差の5位と低迷。優勝どころかAクラス入りすら危ぶまれる状況と なっている。

カーネル人形は上半身と下半身、右腕がばらばらに見つかった。表 面の塗装はかなりはげ落ちているものの、まだ見つかっていない左腕と 眼鏡、ステッキ以外はほぼ当時の姿に復元された。

文化財並みの修理

日本ケンタッキーの渡辺正夫社長兼最高経営責任者(CEO)は、 「文化財並みの修理で、24年間の苦労を封じ込めていただき大変うれ しい」とあいさつ。「呪い」については「カーネルの生前の人柄を考え ると仮に道頓堀に入れられても人を呪うようなタイプではない。これを きっかけに阪神が急浮上することを願っている」と話した。

人形の今後ついては大阪市などが8月から開くイベント「水都大阪 2009」に登場させる予定のほか、「何らかの形で甲子園球場かその周 辺でも披露できたらと考えている」と話した。

関西大学大学院の宮本勝浩教授(経済学)は阪神が優勝できないと、 「地域の経済にとってマイナスになる」と指摘する。宮本氏の推計によ ると、福井県を含む関西2府5県で阪神ファンは約850万人。「数が 多いだけでなく熱狂度も高いだけに、阪神の成績と関西経済には密接な 関係がある」と話す。

2003年に阪神が18年ぶりにリーグ優勝を果たした際は、百貨店の 優勝セールやファンによる飲食支出増加などの波及効果も含めて関西圏 だけで約1481億円の経済効果があったと分析。地域の国内総生産(G DP)が0.17%程度押し上げられた計算といい、18年ぶりの優勝とい うことで「例外的にインパクトが大きかった」と話す。

自らも熱狂的阪神ファンという宮本氏は「3月に人形が見つかった ときは阪神にとっていい結果になるのではと期待したが、現状ではまず 優勝は不可能だろう」と前置きしながら、「阪神が勝てば、ファンの財 布も緩む。今は景気が悪いが、万一、13.5ゲーム差をひっくり返して 優勝することがあれば、景気も大きく盛り上がるかもしれない」と期待 を込めた。

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