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アイルランドの銀行損失は4.7兆円に膨らむ恐れ-IMFが報告書

国際通貨基金(IMF)は24日、 アイルランド経済が「前例のない」ペースで縮小するのに伴い、同国の 銀行の損失は2010年までに最大350億ユーロ(約4兆7000億円)に 達するとの見方を示した。

IMFはこの日公表した報告書で、アイルランドは「前例のない経 済の調整のさなかにある」とし、「この圧力は他の先進国を上回り、第 2次世界大戦後で最も深刻な経済的な困難に匹敵する」と指摘した。

アイルランド銀行やアライド・アイリッシュ銀行など同国の銀行は、 不動産ローンの焦げ付きに伴う不良債権の増大に直面している。同国政 府は「バッドバンク」を創設し、金融機関から額面で最大900億ユー ロ相当のローンを買い取る方針で、バッドバンクの詳細を今月公表する。

IMFはアイルランドの経済と財政赤字に関して、同国政府より悲 観的な見通しを示しているものの、同国が経済と金融への「衝撃」を克 服する正しい措置を講じていると評価した。

財政赤字予想

IMFによると、アイルランドの国内総生産(GDP)は不動産市 場の崩壊が響き、2010年までの3年間の減少が累計で13.5%となる見 通し。また、同国の財政赤字の対GDP比は今年12%に拡大する可能 性がある。これは欧州連合(EU)加盟国の上限の4倍で、政府予想の

10.75%を上回る。EUの上限に戻るのは2014年となり、目標より1 年遅れる見込みだという。

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