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米国債:反落、FRBの資産買い取り規模据え置きで

米国債相場は4日ぶりに下落。米 米連邦公開市場委員会(FOMC)が資産買い取り規模を据え置いた ことから、過去最大の政府借り入れが金利上昇につながるとの懸念は 緩和されなかった。

FOMCは会合後に発表した声明で、インフレは「当面、抑制さ れた状態が続く」としたものの、中・長期債の利回りは上昇。バーナ ンキFRB議長はこれまで、銀行システムに注入した1兆ドルを超え る資金をインフレ加速を引き起こさずに引き揚げることは可能だとの 見方を示している。

モルガン・スタンレーの米金利ストラテジー責任者、ジェイム ズ・キャロン氏(ニューヨーク在勤)は、「声明にサプライズがあっ たとすれば、出口戦略への言及が一切なかったことかもしれない」と 話した。

BGキャンター・マーケット・データによると、10年債利回りは ニューヨーク時間午後3時47分現在、前日比6ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の3.70%。10年債(表面利率3.125%、 2019年5月償還)価格は1/2下げて95 10/32。

2年債利回りは11bp上昇して1.20%。30年債利回りは9bp上 昇の4.44%。

FOMC声明

FOMC声明は「著しい資源のたるみ(スラック)が価格圧力を 抑える可能性が高く、委員会はインフレが当面、抑制された状態が続 くとみている」と指摘。政策金利については「異例な低水準」が長期 にわたり続くとの見通しを示した。

BNPパリバ・セキュリティーズの米国債トレーディング責任者、 ジェフリー・フェイゲンウィンター氏は「当局は政策金利を現行水準 で維持することを示唆したが、市場は当局が時間枠を示すことを期待 していた」と話した。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金 利先物相場の動向によると、声明が発表される前は年内の利上げ確率 は40%だった。月初には最大75%まで上昇していた。5日発表の5月 の雇用統計で雇用者数の減少幅が過去8カ月で最小になったことをき っかけに利上げ観測が浮上した。

FOMCはFF金利の誘導目標を昨年12月16日以降、ゼロから

0.25%の範囲で維持している。バランスシートは過去1年に2倍以上 に膨らみ、約2兆1000億ドルとなった。

パイオニア・インベストメント・マネジメントのバイスプレジデ ント、リチャード・シュランガー氏は「金融当局はインフレと闘う意 志を市場にあらためて表明しようとした。メッセージは同じだ。持続 可能な経済成長に緩やかに戻るというものだ」と述べた。

金利上昇は借り入れコストを押し上げ、景気回復の足かせになる リスクがある。フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)によると、 30年物固定式住宅ローン金利は今月5.59%と、昨年11月以来の高水 準に上昇した。18日に終わった週には5.38%まで低下した。

買い切りと入札

FRBは25日、償還期限2026年8月から39年5月までの国債を 買い切る。その後2週間にあと4回の買い切りオペを実施する。

財務省が24日に実施した5年債入札(発行額370億ドル)の結果 によると、最高落札利回りは2.700%と、入札直前の市場予想を下回っ た。海外の中央銀行を含む間接入札の落札に占める割合は2004年以降 で最高となった。25日には270億ドル相当の7年債入札が控えており、 今週の発行総額は1040億ドルと過去最高。

5年債入札の応札倍率は2.58倍と、前回の2.32倍を上回った。 過去10回の平均は2.16倍。間接入札の割合は62.8%と、5月の

44.2%から上昇した。過去10回の平均は33.5%。

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