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今日の国内市況:株は小反発、債券堅調-円下落・FOMC前様子見

東京株式相場は小幅反発。ドルの 代替投資需要の高まりから前日の国際商品 市況が反発したことを好 感し、大手商社や非鉄金属など資源関連株が上昇。増配期待からソフ トバンクが急伸するなど情報・通信株も高く、昭和シェル石油や古河 電気工業など環境をテーマに個別銘柄を買う動きも続いた。

日経平均株価の終値は前日比40円71銭(0.4%)高の9590円32 銭、TOPIXは0.77ポイント(0.1%)高の902.46。

日経平均は、4月28日から今月高値までの上げ幅の38.2%押し (フィボナッチ級数)に当たる9507円の節目を23、24日と維持し、 下値の底堅さを確認した。東証1部の騰落レシオも116%へと低下し て相場の過熱感はやや沈静化しつつある。米金融政策待ちで全般動き づらい中、信用買い残の増加に象徴される個人の買い意欲はおう盛で、 環境関連や個別材料株などの上昇は目立った。

23日のニューヨーク原油先物8月限は前日比2.6%高の1バレル =69.24ドルと反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)が年内の利 上げ観測を払しょくするとの思惑からドルが対ユーロで1カ月ぶりの 大幅安となり、ドル安を受けて代替投資としての商品の魅力が高まっ た。卸売や鉱業、非鉄金属などに買いが入った。

朝方発表された5月の日本の貿易統計は、輸出の回復ピッチの鈍 化が確認されたが、相場への目立った影響は見られなかった。午後に かけて為替が円弱含み、アジア株が堅調に推移し、電機株など輸出関 連には高くなるものが増えた。

環境関連への投資意欲は引き続きおう盛で、きょうは古河電工が けん引する格好で住友電気工業やフジクラなど超伝導関連の側面も持 つ電線株に人気が波及した。さらにサウジアラビアの国営石油会社と 共同で太陽光発電事業に参入する昭和シェル石油も急伸するなど、こ れら銘柄が属する非鉄金属と石油・石炭製品は東証1部の業種別上昇 率で1、2位を占めた。

東証1部の売買高は概算で21億1460万株、売買代金は同1兆 4873億円。売買代金の1兆5000億円割れは3週間ぶり、きのうから は20%減少し、様子見ムードの強さをうかがわせた。FOMCを控え て米金利動向などの行方を見極めたいとのムードがあり、財政赤字を 懸念する言及があれば、株式相場にはネガティブとの予想も出ていた。

債券は堅調-期末需要で

債券相場は堅調(利回りは低下)。金利の先高見通しを背景にこれ まで新規購入に慎重だった投資家などから、四半期末の接近に伴う買 いが長期や超長期ゾーン中心に優勢となり、新発10年国債利回りはほ ぼ2カ月半ぶりの低い水準に到達した。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比2銭高い137円46銭で 始まり、開始後に売りが先行すると137円18銭まで下げた。しかし、 すぐに買いが優勢となってプラス圏に切り返して、午後に入ると一時 は137円75銭まで上昇した。その後は137円60銭を挟んで推移して、 結局26銭高の137円70銭で引けた。日中売買高は3兆5056億円。

先物9月物は11日につけた135円47銭から前日までに2円近く も上昇したほか、あすの2年債入札から増発が始まるため、この日の 相場について市場では上値が重くなるとの見方が有力だった。

しかし、長期や超長期の現物債に買いが入ったことをきっかけに、 先物市場も売り一巡後に買いが優勢となった。現物債市場で新発10 年物の301回債利回りは、取引開始後に1.5ベーシスポイント(bp) 高の1.42%をつけた。しかし、ここからは水準を切り下げ、午後には 新発10年債として4月2日以来の低水準となる1.38%をつけた。3 時すぎには3bp低下の1.375%をつける場面もあった。

円が下落-国内投信設定で円売り観測

東京外国為替市場では、午後の取引で円が下落幅を拡大。海外の 株式を投資対象とする国内の投資信託設定に伴い円売り需要が増すと の観測が生じ、主要通貨に対して円安が進んだ。

この日はオーストラリア・ドルなど資源国・高金利通貨に対して 円売りが活発化。ユーロ・円相場は一時1ユーロ=134円98銭と、3 営業日ぶりの水準まで円が下落した。

ドル・円相場も円売り優勢の展開となり、一時は1ドル=95円67 銭と、前日のニューヨーク時間午後遅くに付けた95円22銭から円が 水準を切り下げた。

野村アセットマネジメントはこの日、野村RCM・グリーン・テ クノロジー・ファンドと野村ピクテ・ジェネリック&ゲノム・ファン ドを新規設定する。いずれも世界の関連企業の株式が投資対象だ。7 月にかけては投信の新規設定が相次ぐ見通しで、市場では円売り需要 が意識されやすい状況が続きそうだ。

また、日本株がプラスを維持したほか、アジアの主要株価指数が 軒並み上昇。投資家のリスク選好度の回復を背景に円から比較的金利 の高い通貨への資金シフトが連想され、円が全面安となった。

前日の米住宅指標の悪化やECBの利下げ打ち止め観測を受け、 東京市場ではユーロが一段高。ユーロ・ドル相場は、一時は1ユーロ =1.4138ドルと、11日以来のユーロ高値を付けた。

この日は米国で連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が判明す る。ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想によると、政策金 利のフェデラルファンド(FF)金利誘導目標レンジは0-0.25%に 据え置かれる見通し。市場では、景気回復の足かせになりかねない米 長期金利の上昇抑制に向けた新たな措置や、金融緩和策の出口戦略に ついて言及があるかが注目されている。

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