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エンプラス株が1年ぶり高値、LED用拡散レンズに期待-低PBR

精密プラスチック加工大手のエン プラスの株価が大幅続伸。前日比7.7%高の1348円まで買われ、2008 年6月23日以来、1年ぶりの高値を付けた。将来の普及が期待される LED(発光ダイオード)の光を拡散できる特殊レンズモジュールの納 入先が増えているため、収益寄与を期待した買いが入った。

同社株は4月28日の決算発表から約7割上昇。今期(2010年3 月期)は1億円の最終黒字に転換する見通しを示したことや、工場集約 などによる固定費軽減方針などが好感されている。エンプラスIR担当 の瀬山浩子氏は株価上昇の背景を「アナリストや投資家に当社のLED 用拡散レンズの先行きが明るいと感じてもらえたようだ」と話す。

LEDの単価は依然高く、採用する企業にとっては導入時のコスト を無視できない製品。エンプラスの看板用途向けのLED拡散レンズを 使えば、照度分布の均一性を維持しながらLEDモジュールの使用個数 を約4分の1に節減できるほか、消費電力を40%削減できるという。 「交通機関などから引き合いがあるほか、一般家電向けにも納品するケ ースが出ている」(瀬山氏)。

低PBRが手がかり

十字屋証券投資情報室長の岡本征良氏は、「電気自動車向けの電池 素材メーカーが話題先行で株価が上昇したのに対し、LEDは業績に寄 与する」と指摘。そのうえで、環境という大きなテーマの中で様々な切 り口が出てくるとみられるなか、「バリュエーション(株価指標)が割 安な銘柄なら下落時の下げが大きくならないと思われる。低PBR(株 価純資産倍率)銘柄でピックアップしたい」と話した。

エンプラスの前期1株純資産は1833円で、この日の高値1348円 で計算したPBRは0.74倍。このほかのLED関連銘柄できょうの上 げが目立ったのは、PBR1.5倍の豊田合成で、一時6.8%高の2370 円。PBR0.8倍の昭和電工が同7.6%高の171円、PBR1.7倍のス タンレー電気が同8.3%高の1809円。

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