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英国から才能流出の危機、現実は人気番組とは裏腹

専門的な職業を持ち、英国 を拠点とする外国人のほぼ半数が、生活費の上昇とリセッション (景気後退)を背景に同国脱出を検討していることが、英銀HSB Cホールディングスの調査で分かった。この割合はどの国よりも大 きかった。

HSBCが自国を離れて暮らす3100人余りを対象に実施し た調査によると、英在住の外国人の44%が同国外への引っ越しを 考えていた。素人女性のスーザン・ボイルさんがその美声で一躍有 名になった英国の人気オーディション番組「ブリテンズ・ガット・ タレント」の名が廃るような現状が示唆された格好だ。

同社は24日の発表文で、「世界全体では、回答者の74%が 自国を出てから可処分所得が増えたと指摘したが、この割合が英国 に住む外国人では47%に低下した。英国は依然として、外国人が 暮らすには最もコストが高い国の1つで、リセッションが影響して いる」と指摘した。

英経済は1979年以後最悪のリセッションに見舞われて失業 者が増えているほか、ポンドの対ドル相場が過去1年で17%下落 し、外国人の英国での稼ぎが目減りしている。

HSBC調査によると、年間収入が25万ドル(約2400万 円)超の外国人比率が最も高いのはロシアで30%。これに香港の 27%と日本の26%が続いた。英在住の外国人回答者の2割の年間 収入は6万ドル以下で、4分の3は景気低迷で支出を減らしたと答 えた。

同調査ではまた、英国の食費がスイスに次いで世界2位の高 さだったことが判明。さらに、英在住の外国人回答者の78%が、 自国よりも高い交通費を指摘したという。

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