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石油の国で太陽光発電、昭和シェルがまずサウジ進出

昭和シェル石油は2010年にサウジ アラビアで小規模な太陽光発電所を建設する。国営石油会社サウジア ラムコと共同で太陽光発電事業に参入し、将来的には合弁会社を設立 し、他の新興国にも事業展開する計画。地球温暖化対策で世界的に石 油やガソリン需要の減少が見込まれる中で、環境に配慮した太陽光発 電を新たな収益源に育てる。

同社広報担当の森下健一氏によると、サウジの送電設備が整備さ れていない地域で分散型の太陽光発電所を建設し、家庭や公共施設に 電力を販売する。この発電所には昭和シェルの太陽電池を使う。合弁 会社を設立した後は、中東のほか東南アジアなどでも事業展開する。

サウジの地方集落数カ所に1000-2000キロワット程度の発電所 を建設、家庭や病院、学校など200-400カ所に電力を供給する。発電 規模は計1万キロワットで、事業費は数十億円の見込み。

昭和シェルは5月に発表された中期経営計画で、太陽電池事業か らの利益を14年度には500億円(在庫評価の影響除く)を目指す方針 を示していた。同時に世界の太陽電池シェアを現在の1%未満から 10%まで拡大することを目指しており、サウジ進出はこの目標に沿っ たもの。

昭和シェルの株価は一時、前日比94円(9.6%)高の1077円を付 けた。みずほ証券のシニアアナリスト、塩田英俊氏は、「これまでの昭 シェルの株価には太陽光事業は織り込まれていなかった」とした上で、 サウジでの太陽光発電所の建設は同社の太陽光電池事業が利益を生み 出すための一歩と評価した。

サウジアラムコは04年に昭和シェルに資本参加し、現在の出資比 率は約15%。筆頭株主ロイヤル・ダッチ・シェルの約33%に次ぐ大株 主となっている。

昭和シェルがサウジアラムコと共同で太陽光発電事業に参入する ことは、24日付日本経済新聞朝刊が先に報じた。

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