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トヨタ:米で不透明感払しょくできず-総会で業績悪化を謝罪

自動車販売で世界1位、トヨタ自 動車の渡辺捷昭社長は23日、愛知県豊田市の本社で開いた定時株主総 会で、自動車市場の動向について「足元では一部の地域で回復している が、米国では不透明感が払しょくできない」と述べた。

また、渡辺社長は「中長期的に需要は回復するとみている」と語 った。今後の需要はコンパクトカーやハイブリッドカーが中心になると みていることや、資源国や新興国からの需要に期待を示した。

前期(2009年3月期)決算の赤字に関しては、渡辺社長が株主に 謝罪した。渡辺社長は「そのとき、そのときに最適な決断をしてきたつ もりではあるが、経営環境が私たちの想像以上のものであった」とし、 「結果は結果。真摯(しんし)に受けとめている」と述べた。一方、配 当に関しては「継続的に配当をしていくつもり」と強調した。

さらに総会では、家庭用電源から直接充電できるプラグイン・ハ イブリッド車の今年末以降の投入や、電気自動車の12年投入、次世代 燃料電池車の15年投入に向けて開発中と説明した。

また、豊田章男副社長は総会で、5月に投入したハイブリッド車 の新型プリウスの需要が想像以上との認識を示し、現時点で納車が数カ 月以上も先になっていることから、「生産体制を見直し、1日も早い納 車をめざす」と述べた。

トヨタは前期の連結決算で世界的な自動車販売の落ち込みと円高 の影響で純損益が4369億円の赤字だった。59年ぶりの最終赤字を受 け、年間配当を40円減配の100円とした。減配は決算期の変更で9カ 月間の変則決算となった1995年3月期を除いた12カ月間の決算では 初めてとなる。また今期の連結純損益は前期を上回る5500億円の赤字 を見込んでいる。今期の配当予想は未定としている。

総会では、豊田章男副社長の社長昇格や、豊田章一郎名誉会長の 取締役退任などを含め、29人の取締役選任を承認。豊田章一郎名誉会 長は最後にあいさつし、これまで株主に支えられてきたとして感謝した ほか、「トヨタ生産方式の改善、改良を今後もしていくことがトヨタの DNA」とし、「1日も早くみなさまに迷惑をかけない会社にしたい」 と語った。

トヨタによると、午前10時に始まった総会は1時間55分で終了 した(昨年2時間9分)。出席者数は3364人(同3198人)。

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