コンテンツにスキップする

6月22日の海外株式・債券・為替市場

○米国株:米株式相場は大幅安。世界銀行がリセッション(景気後 退)は予想よりも深刻化するとの見通しを示したのが背景。

資源のフリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールド とアルミ生産のアルコアはいずれも急落。商品19銘柄で構成するロ イター・ジェフリーズCRB指数は約3週ぶりの大幅安を記録した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)も下落。取締役メンバー2人 の辞任が売り材料だった。S&P500種株価指数とダウ工業株30種 平均は年初からの上昇分を失った。

モルガン・キーガンのジョン・ウィルソン氏は、「まだ懸念は根 強い。鐘を鳴らしてリセッションの終わりを告げる用意は誰もできて いない」と語った。

午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前営業日比

3.1%安の893.04。ダウ工業株30種平均は200.72ドル(2.4%)安

8339.01ドルで終えた。

○米国債:米国債相場は続伸。世界銀行が今年の世界経済成長率見通 しを下方修正したため、米連邦公開市場委員会(FOMC)が事実上 のゼロ金利政策を従来考えられていたよりも長く維持するとの見方が 強まった。

世界銀行は22日公表した報告書で、今年の世界の経済成長予想 をマイナス2.9%とし、3月時点の1.7%のマイナス成長から下方修 正した。事情に詳しい関係者によると、FOMC当局者は23-24日 の会合に向け、早ければ年内とみられる利上げ観測を沈静化する声明 の文言を検討している。

ドイツ銀行のプライベートバンク部門の債券トレーディング責任 者、ゲーリー・ポーラック氏は「この日は景気動向の暗い部分が注目 を集めた。最近の明るい兆候にもかかわらず、景気はなおぜい弱で、 市場はそこに注目している」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、10年債利回り は午後2時45分現在、前週末比9ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下して3.70%。10年債(表面利率3.125%、2019年5 月償還)価格は23/32上げて95 9/32。

○NY外為:ニューヨーク外国為替市場では円とドルがほとんどの主 要通貨に対して上昇した。世界銀行がこの日、世界的なリセッション (景気後退)が3月時点の予想よりも深刻化するとの見通しを示した ことから、安全資産の需要が高まった。

オールトラリア・ドルとノルウェー・クローネはドルと円に対し て最大の下落。原油と銅価格の下落が悪材料になった。また、イラン 政府が今月の同国大統領選に対する市民の抗議行動で少なくとも17 人が死亡したと発表したことも円とドルの買いを促した。

RBCキャピタル・マーケッツのシニア為替ストラテジスト、デ ービッド・ワット氏(トロント在勤)は「リスク回避の動きが戻って きている」と指摘。「政策当局者は世界経済の背景にある動きに懸念 を表明している。リスクに影響を受けやすい通貨は2週間前には上昇 が止められないように見えたが、今はやや抑えた楽観主義を反映して いる」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時52分現在、円は対ユーロで1%高の 1=ユーロ132円90銭(前週末は同134円18銭)。ドルは対ユーロ で0.5%高の1ユーロ=1.3867ドル(前週末は同1.3937ドル)。円 は対ドルで0.5%高の1ドル=95円83銭(前週末は同96円27銭)。

○英国債:英国債相場は上昇。10年債利回りは前週末比7ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.74%となった。

同国債(表面利率4.5%、2019年3月償還)価格は0.56ポイン ト上げ106.14。2年債利回りは1.25%と、前週末から6bp低下し た。

世界銀行が今年の世界経済成長率をマイナス2.9%と、従来予測 のマイナス1.7%から下方修正したことを受け、国債相場が世界的に 上昇した一方で、株式相場は下げた。

○欧州債:欧州債市場ではドイツ国債相場が続伸。世界銀行が今年の 世界経済がさらに悪化するとの見通しを示した。また、欧州中央銀行 (ECB)政策委員会メンバー、オーストリア中銀のノボトニー総裁 が、ECBは少なくとも来年に入るまでは政策金利を据え置くと発言 したことも材料視された。

MSCI世界指数が3営業日ぶりに下落。独10年債利回りは5 月21日以来の低水準を付けた。ノボトニー総裁は、ECBの600億 ユーロ相当のカバード債購入計画について、購入対象は年限が5年を 超えない債券となるとも述べた。

クレディ・スイス・グループのカーステン・リノウスキー氏(チ ューリヒ在勤)は、「現在の国債相場は株式相場の動向に左右されて いる。リスク回避の動きが根底にある。株価の調整がさらに本格化す るかどうかはまだ不透明だ」と語った。

ロンドン時間午後5時34分現在、10年債利回りは前週末比6ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.44%。同国債 (表面利率3.5%、2019年7月償還)価格は0.50ポイント上げ

100.47。2年債利回りは1.44%と、前週末から1bp低下した。7 営業日連続の低下で、今年最長の続落となった。

東京ニューズルーム  +81-3-3201-8900

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE