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米国株:大幅安、世銀のリセッション深刻化見通し嫌気

米株式相場は大幅安。世界銀行が リセッション(景気後退)は予想よりも深刻化するとの見通しを示し たのが背景。

資源のフリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールド とアルミ生産のアルコアはいずれも急落。商品19銘柄で構成するロイ ター・ジェフリーズCRB指数は約3週ぶりの大幅安を記録した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)も下落。取締役メンバー2人 の辞任が売り材料だった。S&P500種株価指数とダウ工業株30種平 均は年初からの上昇分を失った。

モルガン・キーガンのジョン・ウィルソン氏は、「まだ懸念は根 強い。鐘を鳴らしてリセッションの終わりを告げる用意は誰もできて いない」と語った。

S&P500種株価指数は前営業日比3.1%安の893.04。ダウ工業株 30種平均は200.72ドル(2.4%)安8339.01ドルで終えた。

世界銀行

世界銀行は22日公表した報告書で、今年の世界の経済成長予想 をマイナス2.9%とし、3月時点の1.7%のマイナス成長から下方 修正した。また、発展途上国からの資本の逃避が、貧困層と失業者 を増加させるだろうと注意を喚起した。

世銀は、来年の世界の成長率はプラス2%になると予想した。 3月時点では2.3%成長を予測していた。

S&P500種は3月9日に記録した12年ぶり安値からはなお 32%値上がりしているが、今月12日からは5.6%下落した。

ヌリエル・ルービニ米ニューヨーク大学教授は22日、世界の景 気が原油高と各国の財政赤字拡大という二重苦に見舞われ、再び悪 化するリスクがあると指摘した。

同教授はパリでの会議で発言し、エネルギー価格と財政負担と いう「ダブルパンチの恐れがある」とし、これが景気回復を頓挫さ せるリスクを高めていると述べた。原油相場は1バレル=100ドル に達する可能性があるとの見方を示した。

フリーポート安い

フリーポートは11%の大幅安。アルコアも8.9%下落した。ドル が上昇し、代替投資としての商品の魅力が損なわれた。この日は銅、 ガソリン、原油といずれも下落した。

石油のエクソンモービルも大幅安。ニューヨーク商業取引所 (NYMEX)の原油先物7月限は前日比3.77%安の1バレル=

66.93ドルで終えた。エネルギー消費が引き続き抑制されるとの懸 念が強まった。

BOAが安い。同銀取締役会メンバーのトミー・フランクス氏 とジョーゼフ・プルーハー氏が辞任。これで今年4月以降、同行の 取締役は7人減った。

ウェルズ・ファーゴやJPモルガン・チェースも下落。S&P 500種金融株価指数は6.2%安と、産業別10指数の中で下落率最大 となった。

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