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バーナンキFRB議長:「困惑する」市場の理解が必要-出口政策で

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は、景気回復を目的に導入した資金供給プログラムを 取りやめるために実施する出口政策で、投資家の理解を得る必要があ る。

バーナンキ議長ら金融当局者はこれまで、成長促進のためには資 産購入の継続と長期にわたる金利の低位安定が必要との考えを示して きた。しかし最近の長期国債利回りの上昇は、FRBの政策がインフ レにつながる可能性を懸念する声がウォール街で強まっている様子を 反映している。10日には10年物国債利回りが3.95%と、8カ月ぶり の高水準に達した。連邦公開市場委員会(FOMC)は23、24日に定 例会合を開く。

ソレイル・セキュリティーズの上級経済アドバイザーで元FRB 理事、ライル・グラムリー氏は「市場はFRBの出口政策を理解して おらず、困惑している」と説明。「これが長期債利回りの上昇につなが っている」と指摘した。

金利上昇は、住宅所有者や消費者の借り入れコスト拡大につなが るため、景気回復の芽を摘んでしまいかねない。ブルームバーグがま とめたエコノミスト調査によると、7-9月期の国内総生産(GDP) は前期比年率0.5%増と、プラス成長に転じる見通し。4-6月期は、 1947年以来となる4四半期連続のマイナス成長が見込まれている。

JPモルガン・チェースのエコノミスト、マイケル・フェロリ氏 は、金利上昇について「米経済にとって好ましくない。住宅セクター の回復の動きを反転させることになる」と指摘した。

10年物国債の利回りは3.78%で先週の取引を終えた。昨年末の

2.21%を1.5ポイント余り上回る水準。

利上げ観測をけん制か

FOMCは金利上昇を抑制するため、今週の定例会合後に公表す る声明に、早ければ年内に利上げが実施されるとの観測をけん制する ための文言を盛り込むことを検討している。

投資家やアナリストの間には、FOMCが金利上昇を抑え込むた めには、FRBのバランスシートを縮小させてインフレ加速を防ぐ方 法の説明が必要との声も多い。

三菱東京UFJ銀行の主任金融エコノミスト、クリス・ ラプキー 氏は「出口政策に皆の注目が集まっている。将来に対する不安は強い」 と指摘した。

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