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債券先物7日続伸、米債高で137円台-長期・超長期軟調(Update1)

債券市場で先物相場が昨年11月以 来となる7日連続で上昇(利回りは低下)した。前週末の米国債相場上 昇を受けて買い優勢となり中心限月は終値ベースで約1カ月ぶりに137 円台を回復した。一方、長期債や超長期債は売り優勢で軟調だった。

三菱UFJ証券チーフストラテジストの石井純氏は、「米国債高を 受けて、最近の金利低下を主導していた先物や中期債を中心に引き続き 買いが入った。一方、長期や超長期債は、利回り曲線が平たん化してい た動きの巻き戻しで、スティープニング(傾斜化)の動きとなってい る」と述べた。

東京先物市場の中心限月9月物は、前週末比15銭高の137円7銭 で始まり、中心限月としては5月21日以来、約1カ月ぶりに137円台 に乗せた。直後に17銭高の137円9銭まで上昇したが、その後は上値 が重くなり、1銭高の136円93銭まで伸び悩んだ。結局、8銭高の137 円ちょうどと、終値で137円台を維持して引けた。7日続伸は、昨年 11月10日から11月21日以来。売買高は1兆6784億円。

新発10年債利回りは1.46%

現物債市場で新発10年物の301回債利回りは、前週末比0.5ベー シスポイント(bp)高い1.45%で取引開始。その後は徐々に水準を切り上 げ、午後4時時点では1.5bp高い1.46%で推移している。超長期債も軟 調。新発20年債利回りは3bp高い2.13%、新発30年債利回りは3.5bp 高い2.275%で推移している。

みずほインベスターズ証券チーフマーケットアナリストの井上明彦 氏によると、「銀行勢の一角が売っているもよう。米国で連邦公開市場 委員会(FOMC)や入札を控え、持ち高を傾けにくい」という。

大和証券SMBCシニアJGBストラテジストの小野木啓子氏は、 「20年債利回りが2.1%を下回る水準では売りが出ているようで、超長 期債が軟調。10年債もやや弱めの推移となっているが、こちらは押し 目買いの動きも見られる。一方、短中期ゾーンは長期や超長期と比べて 買い安心感がある」と述べた。

中期債はしっかり。新発5年債利回りは0.5bp低い0.78%で推移し ている。石井氏は、25日実施の2年債入札を焦点に挙げ、「2兆円か ら、2兆4000億円に増える。増発が始まる7月債の第1弾の入札なの で、緊張感が高まるだろう。もっとも、消化に対する懸念は小さいとみ ており、心配はしていない」と語った。

一方、23、24日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に関して、 JPモルガン・チェースのエコノミストのロバート・メルマン氏は、 「資産購入額の維持と購入資産構成の柔軟化が決定されそう。米国債購 入額を増やし、モーゲージ関連資産の購入を減らす方向での変更が可能 になる。翌日物金利が長期間にわたり低水準を維持するとの見方を強調 する」と予想している。

5月は都市銀行が3カ月ぶり買い越し

日本証券業協会が発表した5月の公社債投資家別売買高(短期証券 を除く)は都市銀行が5771億円の買い越しで、3カ月ぶりに買い越し に転じた。また地方銀行、信託銀行、信用金庫がいずれも5カ月連続の 買い越し、生保・損保が6カ月連続の買い越しとなった。一方、外国人 が2カ月連続の売り越しで、売越額は1兆613億円となった。

井上氏は、「4月以降、預金が伸びており、貸し出しが一巡し、自 己資金調達もあって、資金余剰感があるので、国内勢は買い越し。増発 に備えて買い渋っていた向きも金利が上昇したことを背景に買いに動き 出した」と説明した。

--取材協力:赤間信行 Editor:Hidenori Yamanaka,Saburo Funabiki

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