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スイスのエクストラータ:英アングロ・アメリカンに対等合併を提案

発電用石炭輸出最大手、スイス のエクストラータは21日、英資源大手アングロ・アメリカンに対等 合併を提案したことを明らかにした。アングロの所有する鉄鉱石鉱山 の利用と、プラチナ生産世界最大手であるアングロの掌握が狙い。

エクストラータは電子メールで配布した発表文で、「互いに補完 し合う資産を持つ世界クラスの2社の合併は極めて説得力がある」と した上で、合併により「規模が拡大する上、将来の成長に向けた資金 調達の柔軟性が高まるだろう」と説明した。

エクストラータのミック・デービス最高経営責任者(CEO)は アングロとの合併により、事業統合を通じた経費節減と、過去6年間 にニッケルや銅、石炭、プラチナ資産に280億ドル(約2兆6900億 円)余りを投じた買収戦略の継続を図る。買収が実現すれば、時価総 額約410億ポンド(約6兆5100億円)の巨大企業が誕生する。

リベラム・キャピタル(ロンドン)のアナリスト、マイケル・ロ ーリンソン氏は、提携には「極めて大きい意味がある」とする一方で、 「アングロ・アメリカンがこの構想に非常に抵抗感を持っていること が問題だ」と指摘した。同氏はアングロ株の投資判断を「バイ(買 い)」としている。

「極めて準備的な段階」

アングロはこの日の発表資料で、交渉は「極めて準備的な段階で あり、近く取引が成立するとの確証はない」と述べた。合併の条件は 明らかにしていない。

英紙タイムズは15日、アングロの株主はシンシア・キャロルC EOがエクストラータとの合併を検討することを望んでいると伝えた。

21日付の英紙サンデー・テレグラフによれば、エクストラータの 35%株式を保有する商品取引最大手、スイスのグレンコア・インター ナショナルは合併を支持している。

19日のロンドン株式市場でアングロ株の通常取引終値は2.7%高 の1623ペンス。時価総額は214億ポンドとなった。年初来では5% 上げている。エクストラータ株は同市場で4.1%高の681ペンスで取 引を終了。年初来では88%上昇し、時価総額は200億ポンドとなった。

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