コンテンツにスキップする

米国債(19日):上昇、売り一巡-加州格下げ観測で資金流入

米国債相場は上昇。前日の10年 債下落を受けて、売り一巡との見方が広がった。週間ベースでは前週 に続いて上昇。また、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・ サービスがカリフォルニア州の格付けを引き下げる可能性を明らかに したことが手掛かりとなり、安全な投資先として買いが入った。

前日は経済統計でリセッション(景気後退)の終わりが近づきつ つある可能性が示唆されたほか、来週実施予定の計1040億ドルの入札 を警戒した売りが膨らみ、10年債利回りが14ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)と、今月4日以来の大幅な上昇を記録した。

ドレスナー・クラインオートの米国債トレーディング責任者、ト ーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)は「前日は大幅に売られた。こ の日はムーディーズによる格下げの可能性が支援材料だった」と語っ た。

BGキャンター・マーケット・データによると、10年債利回りは 午後4時40分現在、前日比5bp低下して3.78%。10年債(表面利 率3.125%、2019年5月償還)価格は11/32上げて94 21/32。

相対力指数

相場動向の転換点を示唆する10年債の相対力指数(RSI、期間 2日)は前日に83.8を付けた。同指数は70を上回ると相場の反落を 示唆する。

ジェフリーズ・グループの主任テクニカルストラテジスト、ジョ ン・スピネロ氏(ニューヨーク在勤)は、「あれほどの急な値動きが あるときは必ず調整が入ると言えよう」と語る。

ムーディーズは、全米のなかでも最低の格付けを付与しているカ リフォルニア州をさらに格下げする可能性を示唆した。ムーディーズ は同州の格付けを最上位投資適格級から5段階下の「A2」としてい る。

FOMC

米国債は一時、国債入札計画を嫌気し下落する場面もあった。財 務省は23日に2年債400億ドル、24日に5年債370億ドル、25日に は7年債270億ドルを入札する。今回の入札規模は前回、同年限物の 国債を入札したときよりも30億ドル多い。

メリルリンチのデータによると、米国債の投資リターンは今年3 月から4.6%のマイナス。

米議会予算局(CBO)は09年度(9月末まで)の財政赤字は 過去最大の1兆8500億ドルに拡大すると予想している。

またゴールドマン・サックス・グループの試算によると、09年 度の連邦政府の借り入れ所要額は3兆2500億ドル。

連邦公開市場委員会(FOMC)は23-24日に開催される。FO MCが声明に、年内利上げ開始に向けての準備を進めているとの観測 を打ち消す文言を盛り込むかどうかに注目が集まっている。

金利先物市場動向によると、年末までに政策金利が引き上げられ る確率は47%となっている。1週間前は60%を超えていた。

モルガン・スタンレーの個人顧客向け債券ストラテジスト、ケビ ン・フラナガン氏は「この先見通しのきく範囲では、利上げはないと みている。市場参加者はFRBが国債買い切りオペを一段と拡大する といった発表はないと確信している」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE