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米国株:反発、経済指標が底入れ示唆-ダウは58ドル高

米株式相場は4日ぶりに上昇。 新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数が景気 の底入れが近いことを示唆したため、買いが入った。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェースが 急伸。失業保険継続受給者数が2001年11月以来で最大の減少幅とな ったことが買いを誘った。景気先行指標総合指数(LEI)とフィラ デルフィア連銀指数が予想を上回ったことを背景にアルコアやデュポ ンも高い。クレジットカード会社ディスカバー・ファイナンシャル・ サービシズはローン損失が予想を下回ったことを好感して上昇した。

ラッセル・インベストメンツ(ニューヨーク)のチーフ市場スト ラテジスト、スティーブン・ウッド氏は「売り材料が尽きた。数カ月 前に織り込まれた終末思想や大恐慌、最悪のシナリオはどれもみな、 今や実現性の低いものとなった。株価の回復はそれを反映している」 と語った。

S&P500種株価指数は前日比0.8%高の918.37。ダウ工業株 30種平均は58.42ドル(0.7%)高の8555.60ドルで終えた。一方、 ナスダック総合指数は0.1%未満の下げ。サンディスクの投資判断引 き下げなどが売り材料。

失業保険継続受給者数 は668万7000人と、前週の683万 5000件から14万8000人減少した。前週比マイナスは今年1月以来 初めて、減少幅は2001年11月以来で最大だった。これを材料に株価 は高く始まった。LEIが前月比1.2%上昇し、フィラデルフィア連 銀指数のマイナス幅が過去9カ月で最小になったことが明らかになる と、主な株価指数は上げ幅を拡大した。

ナイト・エクイティ・マーケッツの機関投資家向けセールス部門 のマネジングディレクター、ピーター・ケニー氏は「景気悪化を示す 失業保険統計のような悪材料がなくなったことはプラスだ。格段に悪 くなってもおかしくなかった」と述べた。

金融

BOA株は4.9%高、JPモルガンは4.4%上昇した。S&P 500種の金融株指数は2.5%高と、4日ぶりに上昇。全10セクター 中、上昇率トップとなった。

ガイトナー財務長官は上院銀行委員会で証言し、米連邦準備制度 理事会(FRB)の監督権限拡大について、FRBの適性を疑問視す る議員の反対から同案を擁護した。

オバマ大統領の金融規制改革案では、FRBが金融システムに重 大な影響を及ぼす大手金融機関を監督することになる。個人向け金融 商品については、新たな監督機関を設置する。さらにヘッジファンド とプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資ファンドを連邦政 府の監視下に置く。

ゼネラル・エレクトリック(GE)は2.3%安。ウォールストリ ート・ジャーナル(WSJ)紙はオバマ大統領の金融規制改革案でG Eが「特に傷み」を強いられる可能性があると報じた。

下落銘柄

キャタピラーは2.1%下落。同社は米証券取引委員会(SEC) に提出した文書で、北米の小売りディーラーでの機械販売が5月に前 年同期を57%下回ったことを明らかにした。

ナスダック指数は0.7%下げる場面もあった。ニードハムはフラ ッシュメモリー・カード最大手のサンディスクの投資判断を「ホール ド」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。サンディスクは

6.1%安。

ディスカバー、オラクル

ディスカバーは4%上昇。3-5月(第2四半期)決算が増益と なったことも買いを誘った。

米ソフトウエアメーカー、オラクルは1.6%高。モルガン・ス タンレーが目標株価を30%引き上げ、26ドルに設定したことが手掛 かり。最新の企業向けソフト発表やサン・マイクロシステムズ買収の 完了見通しが目標株価引き上げの理由。

ベアリング・アセット・マネジメントのヘイズ・ミラー氏は「回 復期にあり、成長に向けた政府の支援策がたくさんある。夏が終わり、 秋になるころには明るい経済ニュースが出てくるだろう」と述べた。

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