コンテンツにスキップする

ヘッジファンド運用者、信頼回復を重視-無料カクテルは当面お預け

今週モナコでの会議に集まったヘ ッジファンド運用者らは、昨年の記録的損失を受け、投資家の信頼回 復が急務だと考えている。

ヘッジファンド会社GLGパートナーズの共同創業者、ピエー ル・ラグランジュ氏はモンテカルロで開催のヘッジファンド会議、G AIMインターナショナルに集まった750人を前に、ヘッジファンド が相場の方向に左右されない「アブソルートリターンを再び提供でき ることを、業界として証明する必要がある」と語った。「これからの 1、2年で反撃できることを、われわれは示さなければならない」と 強調した。

調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)によれば、業界の 昨年の平均成績はマイナス19%と、同社が集計を開始して以来の約20 年で最悪。ファンドは投資家の資金引き揚げに見舞われ閉鎖に追い込 まれたり払い戻しを停止したりとご難続きだった。HFRIファン ド・ウエーテッド・コンポジット・インデックスによれば、今年は5 月末まででプラス9.4%と持ち直している。

昨年の低迷を受けて、投資家からは運用資産の2%、投資収益の 20%という通常の料金の引き下げなどを求める声が出ている。アラブ 首長国連邦(UAE)3位の資産規模を持つアブダビ・コマーシャ ル・バンクのヤサ・アブ・シャバン氏は「ひどい1年だったのだから 当然、料金は下がるべきだ」と言う。

プライベートエクイティ(未公開株)ファンドやヘッジファンド に投資するコラー・キャピタル(ロンドン)のスティーブン・ジフ氏 も「振り子は投資家の側に戻ってきた。強い立場にあるのは投資家の 方だ」と話している。

一方で、会議に集まった運用者らによれば、投資家がヘッジファ ンドに戻る兆候も見られるという。ダブリンのヘッジファンド、アビ ー・キャピタルのトニー・ギャノン最高経営責任者(CEO)は、同 ファンドの5月の資金流出入が昨年10月以来で初めて入超となったこ とを明らかにした。「やっと、この商売が息を吹き返し始めた」と同 氏は述べた。

ヘッジファンド幹部らによると、一部のファンドは新規投資家の 受け入れを断り始めている。昨年は最も人気の高いヘッジファンド運 用者までが新規投資を受け入れていた。

ただ、今のところパーティーは再開されていない。モンテカルロ のグリマルディフォーラムに例年ずらりと並んだ展示ブースの列も、 ファンド向けサービス業者が開くカクテルパーティーもない。

この年次会議を15年間取り仕切ってきたジェニー・アダムズ氏は 「予算がない。パーティーに関しては皆が慎重で禁欲的になってい る」と話した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE