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債券は堅調、円高・株安で海外勢の買い-10年一時1.44%(Update1)

債券相場は堅調(利回りは低下)。 前日の米国株安や円高進行を受けて、景気の先行き懸念が広がり、日経 平均株価が反落したことが支援材料となった。先物にはCTA(商品投 資顧問)など海外投資家からの買いが入ったとの声が聞かれた。

BNPパリバ証券チーフストラテジストの島本幸治氏は、「債券相 場は反発局面に入っている。これまで流動性相場で、景況感改善を背景 に株高・金利上昇となっていた。しかし、主要8カ国(G8)財務相会 合でも、出口論(財政政策や金融機関支援策を縮小する戦略)が出始め ており、流動性相場の巻き戻しの動きとなっている」と説明した。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比5銭高の136円63銭で 始まり、直後に136円58銭の日中安値をつけた。その後は徐々に買い が膨らみ、一時は28銭高の136円86銭まで上昇、5日以来の高値をつ けた。結局、17銭高の136円75銭で終了した。日中売買高は1兆8092 億円。

先物が相場上昇をけん引した格好だが、千葉銀行市場営業部リーダ ーの長谷川範和氏によると、「先物市場ではCTAから売り持ち高を解 消する買い戻しも入ったもよう」だという。

米金融政策の動向を見極めるうえでは、来週6月23、24日に開か れる米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目されている。クレディ・ スイス証券チーフストラテジストの白川浩道氏は「米経済にはデフレ、 インフレ双方のリスクがあり、米連邦準備制度理事会(FRB)は身動 きが取れない」と分析している。

新発10年債利回りは一時1.44%

現物債市場で新発10年物の301回債利回りは、前日比0.5ベーシ スポイント(bp)低い1.46%で開始。その後は徐々に水準を切り下げ、一 時は2.5bp低い1.44%と、5月26日以来、約3週間ぶりの低水準をつ けた。午後4時3分時点では、1bp低い1.455%で推移している。また 新発5年債利回りは、1.5bp低い0.805%で取引されている。

大和住銀投信投資顧問債券運用部ファンドマネジャーの横山英士氏 は、「10年債利回りが1.5%を上回った時点である程度の買い戻しは見 込んでいたが、その後の金利低下ピッチは予想以上」と指摘した。その 背景として、「景気先行指標でもある株価が下げに転じ、市場で景気回 復への期待が揺らいでいる」ことを挙げた。日経平均株価は反落。前日 比137円13銭安の9703円72銭で終了した。

また、横山氏は「これまでの利回り曲線傾斜化の反動もあって超長 期債に買いが入った。中期ゾーンも金利が上がらないことへの警戒もあ ってしっかり」と語った。

超長期債も上昇。午後4時4分時点で、新発20年債利回りは前日 終値(2.115%)比1.5bp低い2.10%、新発30年債利回りは1.5bp低い

2.24%で推移している。

--取材協力:赤間信行 Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 池田祐美 Yumi Ikeda +81-3-3201-2490 yikeda4@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Nicholas Reynolds +81-3-3201-8676 nreynolds2@bloomberg.net

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