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BRICsのドル建て債、現地通貨より好成績-ドル依存脱却の道遠し

ブラジル、ロシア、インド、中国 の「BRICs」の首脳らが米ドルへの依存低下を模索する一方で、 各国のドル建て国債は自国通貨建てに比べ好パフォーマンスを上げて いる。

ロシアのメドベージェフ大統領、中国の胡錦濤国家主席、インド のシン首相、ブラジルのルラ大統領は16日、ロシアのエカテリンブ ルクでの首脳会議後の共同声明で、「より分散化された」金融システ ムを提唱、準備通貨としての米ドルへの依存低下を呼びかけた。ロシ アの大統領経済顧問、アルカディ・ドボルコビッチ氏は、首脳らが相 互の国債と通貨の購入などについて協議すると述べていた。

JPモルガン・チェースの指数によれば、中国が発行したドル建 て債の過去1年の投資リターンは11.4%と、人民元建ての4.6%の2 倍以上。ブラジルのドル建て債のリターンは3.6%だったのに対し、 レアル建て債はマイナス4.9%。ロシアはドル建て債のマイナス1.9% に対してルーブル建てはマイナス7%。インドはドル建て債を発行し ていない。

ロシアと中国はルーブルと人民元相場を管理している。BRIC sの中ではブラジルのみが通貨の変動相場制を採用。インドも資本流 出入を厳しく管理している。外国人投資家は流動性への懸念などから 現地通貨建て債への投資を控えがちだとマサチューセッツ・ファイナ ンシャル・サービシズで運用に携わるウォード・ブラウン氏は話す。

ペイデン・アンド・ラジェル(運用資産500億ドル超)の新興市 場ストラテジスト、クリスティナ・パネート氏は、中国とインドの現地 通貨建て債については非常に制限が多く、ロシアの現地通貨建て債市場 は流動性がいたって低いと指摘した。

BRICsの政治家や金融界のリーダーらは、巨額の外貨準備や 米国の不況を背景に、世界の金融システムでの役割拡大を望んでいる が、コメルツ銀行の為替ストラテジスト、ルッツ・カーポウィッツ氏は 「世界の準備通貨を決めるのは政治家ではなく、市場だ」と話している。

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