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G8財務相:回復兆候で「出口戦略」検討も、早急な刺激策抑制は慎重

主要8カ国(G8)財務相会合 は、景気回復の兆候が増えて、市場にインフレ懸念が浮上するなか、 財政赤字や銀行救済策を徐々に縮小していく「出口戦略」検討の意向 を表明した。

週末にかけイタリア南部レッチェで開かれた会合に参加した当局 者らは、世界的な景気回復が確実になった際の出口戦略を検討するの は重要だとし、国際通貨基金(IMF)に危機の再発を招くことなく 同目標を実現する方法について分析を求めた。同時に当局者らは、2 兆ドル(約196兆5000億円)超規模の景気刺激策を抑制するのは時 期尚早との見解も表明した。

ガイトナー米財務長官は13日にG8財務相会合が閉幕した後、 「経済成長を引き続き政策の主な焦点とすべきだ」とし、「政策抑制 に移行するのは時期尚早」との認識を示した。

刺激策から早急に撤退すれば景気回復が始まる前にその芽を摘み かねない一方、過度に長引かせれば借入金利の上昇を招く恐れがある との認識から、各国・地域政策担当者らは細心のかじ取りを迫られて いる状況だ。

カンバーランド・アドバイザーズ(米ニュージャージー州)のチ ーフ・グローバル・エコノミスト、ビル・ウィザレル氏は「市場は、 現段階で具体的な出口戦略を探っているのではなく、政府に対し検討 を始めるよう求めているのだ」とし、「景気刺激策の撤回に向けて何 も行われなければ、インフレが高進すると懸念している」と説明した。

ドル支援

G8声明には、中央銀行総裁が出席しない会合だったこともあり、 通貨や金利への具体的な言及はなかった。

ただ、ロシアのクドリン財務相がブルームバーグテレビジョンと のインタビューで、ドルに全幅の信頼を置くと発言したことが、米国 債やドルの支援要因になる可能性がある。クドリン財務相はレッチェ で、ドルの「代替通貨を議論するのは時期尚早だ」と語った。

ロシア中銀は10日、外貨準備中の一部を米国債から他の資産に 移す可能性があると発表。その後、10年物米国債は4%を上回る水準 まで上昇していた。

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