ガイトナー米財務長官が訪中-米国債の安全性をあらためて強調

中国を訪問中のガイトナー米財務長 官は1日、オバマ政権が節度ある借り入れを目指す考えであると述べ、 中国が保有する米国債の安全性をあらためて強調した。

ガイトナー長官は北京で1日に始まる一連の会談に向かう途中、 記者団に対し「将来的な赤字には、誰よりもわれわれが最も懸念を抱 いている」と述べた。

同長官は、温家宝首相と会談する予定。温首相は3月、米国に対 して「中国が保有する資産の安全性を保証」するよう呼び掛けた。連 邦財政赤字の拡大見通しを背景に、米国債の今年これまでの投資リタ ーンは少なくとも1977年以降最低となっている。中国は世界最大の米 国債保有国。

中国政府系のシンクタンク、中国社会科学院(CASS)の上級 研究員、余永定氏は「ガイトナー長官の訪中によって中国の不安が収 まることを望んでいる」と説明。「中国の国民は、外貨準備の安全性を 心配している」と語った。同氏は中国人民銀行の元貨幣政策委員。

米国の過去最高水準の財政赤字に対する投資家の懸念を反映し、 米国10年物国債の利回りは5月27日に3.74%と、昨年11月中旬以来 の高水準に達した。先週は前週比ほぼ変わらずの3.46%で取引を終え た。

米政府の統計によると、中国の3月現在の米国債保有額は約7680 億ドル(約73兆1790億円)。

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