東ソー株高値、業績の早期回復見込みGS格上げ-出来高89年来水準

石油化学製品の製造・販売などを手 掛ける東ソーの株価が一時19%高の308円と急反発し、年初来高値。上 昇率は過去半年で最大。基礎原料や石油化学などのセグメントで収益が 改善し、業績は市場が予想するよりも早く回復するとの見方が強まった。 午前出来高2386万株と、1989年6月7日の3659万株に迫る勢い。

ゴールドマンサックス証券は28日付で、東ソーの投資判断を「中立」 から「買い」に、目標株価を200円から350円にそれぞれ引き上げた。 担当の横尾尚昭シニアアナリストは投資家向けメモで、「化学カバレッ ジの中で最も業績改善が著しい会社」と同社を評価する。

東ソーが12日に開示した前期(09年3月期)連結営業損益は203 億円の赤字。前の期の591億円の黒字から大幅に悪化した。今期(2010 年3月期)は、基礎原料では塩ビモノマーのスプレッドが改善し、石油 化学はナフサクラッカーの稼働率が上昇、機能商品ではウレタン原料が 最悪期を脱すると指摘。早ければ第2四半期にも黒字に転じ、「業績回 復が鮮明となろう」(横尾氏)という。

会社側は、今期営業損益は250億円の黒字化と急回復を予想。しか しブルームバーグ・データにあるアナリスト6人の予想平均は20億円の 黒字と、市場は会社が示した急ピッチの業績回復シナリオに懐疑的だ。

GS証は180億円の黒字を想定。「業績改善テンポが大方の予想を 上回ることが明らかになるにつれ、同社に対する評価が高まり、コンセ ンサスとバリュエーションがともに切り上がる展開」(横尾氏)とみる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE