インド経済に回復の兆し、利下げが個人消費を刺激-UBS

スイスの大手銀行UBSと英スタ ンダード・チャータード銀行によると、インド経済には回復の兆しが 表れている。政策金利の引き下げによって消費が刺激され、海外投資 家もインドに戻ってきているという。

UBSのシニアエコノミスト、フィリップ・ワイアット氏(香港 在勤)は27日付のリポートの中で、「消費が回復している。従って工 業分野の売り上げも数カ月後には上向くはずだ」と指摘したうえで、 「個人消費がインドの景気回復をけん引しよう」との見方を示した。

UBSは今週、インドの2010年度(10年3月までの1年間)の 経済成長率を6.2%と、従来予想の5.2%から上方修正した。スタンダ ード・チャータードのエコノミスト、アヌブチ・サヘイ氏は27日付の リポートで、同行が示している10年度の成長率予想5%に対するリス クはいまや「上方向だ」と指摘した。米モルガン・スタンレーも同成長 率予想を従来の4.4%から5.8%へ引き上げた。

インド準備銀行(中央銀行)によると、数カ月にわたる合計6回 の利下げや財政刺激策の規模は国内総生産(GDP)のほぼ7%に相 当し、景気回復に弾みを付けている。今月の同国の総選挙でシン首相 が圧勝したことに勇気付けられた多くの海外投資家がインドに戻って いる。

ワイアット氏は「海外機関投資家のインドへの再投資は目覚しい」 としたうえで、「純流入は今年3月の1億ドルから4月には13億ドル に拡大した」と語った。

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