グリーンH株が3カ月ぶり高値、医療問題対応企業と注目-合理化も

医療機関に機器販売やコンサル ティングサービスを行うグリーンホスピタルサプライの株価が4連騰。 合理化効果で収益性が高まっているうえ、優良子会社セントラルユニ の完全子会社化で負ののれんも発生する見込みで、好業績銘柄として 買いを集めた。

株価は一時、前日比9.1%高の5万5400円と、2月4日以来約 3カ月半ぶりの水準を回復した。

岡三証券投資調査部の岡部諭吉シニアアナリストは、「病院関係 者を揺り動かしてソリューション(解決策)を提示できる企業はどこ かという切り口で銘柄をピックアップすると、グリーンHがその筆頭 になる」と指摘。医療施設の老朽化や医療従事者の高齢化など、日本 の医療制度全体が抱える数々の問題に対応できる戦略企業として同社 に注目しているという。

加えて、先行投資がかさんでいた介護付有料老人ホームが黒字を 拡大できる収穫期に入ったほか、医療機関の施設更改などを支援する TPS(トータルパックシステム)事業も大規模案件が伸長。「フロ ー面での業績回復と、ストック面での含み資産増加で、株価にはまだ 上昇余地がある」(岡部氏)。同証券による当面の目標株価は5万 5000円だが、セントユニ連結後の業績次第でさらなる上昇もあり得 るという。

会社側の今期(2010年3月期)業績予想は、本業のもうけを示 す連結営業利益が前期比32%増の48億円。事業別では、TPSが同 15%増の37億円、院内物流などのメディカルサプライが同11%増 の7億円、老人ホームなどのヘルスケアが同32倍の6億円、調剤が 同3.7%増の8億5000万円。主力のTPSでは多摩医療センターな ど大規模案件が予定されている。

セントユニを完全子会社化

グリーンHは10月1日に、セントラルユニを株式交換で完全子 会社化する。これにより、「ざくっと言って20億円前後の負ののれ んが発生する」(グリーンHの上月直樹・IR担当)見通しだ。9月 末の資産査定で企業結合が行われるため、正式なのれん額は決まって いないが、セントユニの純資産235億円より、かなり割安な価格で 買収が行われる見込み。株式交換比率はセントユニ1株に対し、グリ ーンH株0.014株。

セントユニの主力事業は、集中治療室(ICU)や手術室などの 製造、工事、メンテナンス。院内感染を防ぐための空調の設計・敷設 や医療ガス供給設備の製造などにも携わっている。「最近では国の支 援策もあり、新生児特定集中治療室(NICU)や母体胎児集中治療 室(MFICU)などの新設が予想され、今後受注が見込める」(セ ントラルユニIR担当の濱川徹也氏)という。

セントユニの株価はグリーンHとの統合が公表された5月15日 以降に急騰。過去2週間で2.4倍に値上がりした。現在の株価の相対 関係は、セントユニ1に対しグリーンH0.0133。

注1:「負ののれん」-----企業を買収した際、受け入れる純資産よ り、買収額が低い場合に生じるのれん。同のれんを償却すると、利益 が計上される。