ドイツ証:日本国債業務を強化-増発に伴う変動率上昇は収益チャンス

独銀行最大手ドイツ銀行グループ のドイツ証券は日本国債業務を強化する。国債増発に伴う市場のボラテ ィリティー(価格変動率)の上昇によって収益機会が向上するほか、金 利変動に関心を向ける国内外の投資家との取引を拡大させる狙いだ。

債券・金利トレーディング本部の三好克マネージングディレクター が25日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューに答えた。

同社は、ドイツ国内の投資銀行部門でトップクラスにあるほか、世 界の主要な金利や為替市場に強みを持っている。日本国債の市場におい ても、「数年のうちに外資系証券としてトップにもっていきたい」(三 好氏)考えだ。

実際、市場での競争力強化を狙って陣容拡充を図っている。国債や スワップ、オプションなど円金利の商品を担当する債券・金利トレーデ ィング本部では、今年に入ってトレーダーを1名増員して12人とした ほか、セールスは地方担当の6名を除いて、2名増の11人とした。

また、昨年9月に破たんした米リーマン・ブラザーズの日本法人で 日本国債の調査・分析をしていた山下周氏を、1月にチーフ金利ストラ テジストとして採用してリサーチ部門は4人とした。

今後も状況次第で増員していく方針で、日本国債での存在感を高め ていく。財務省が4月に公表した2008年度下期の国債の落札・応札順 位で、総額ではトップ10位圏外で、区分別の中期国債(2年、5年) 落札額で8位だった。

同社では、今後の国内債券市場のテーマとして、景気回復の時期と 国債発行増加の影響を挙げた。市場における早期の景気回復期待はいず れ裏切られると見込むが、一方で国債増発に伴って金利上昇圧力もかか りやすく、今年度の10年国債利回りのレンジは1.20%-1.60%、2010 年末時点では1.50%と予想している。

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