英中銀政策委員:年収1940万円、減収でもエコノミストら72人が応募

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【記者:Jennifer Ryan】

5月26日(ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀行)金 融政策委員会(MPC)委員のポストに応募したのは72人――。デー ビッド・ブランチフラワー氏の退任に伴い空席となるポストに多数の応 募があったことが明らかになった。同氏の後任には、モルガン・スタ ンレーの英国担当チーフエコノミスト、デービッド・マイルズ氏が他 の候補を押しのけて6月1日付で就任する。

英財務省はブルームバーグ・ニュースが行った情報公開請求に対 して電子メールで回答し、「ポストの空きを知らせる」ため、10人に 接触したことを認めた。インタビューを受けた候補者の数や最終選考リ ストに残った人数は明らかにしていない。

1月に英誌エコノミストに掲載された求人広告によれば、MPC 委員の年間報酬は12万8600ポンド(約1940万円)。政策に「影響力 を発揮できる」「独立心に富む」人材を求めると記載されている。財 務省によれば、応募者は男性65人に対し、女性が7人。国籍や民族に 関する質問に答えた応募者のうち、英国人が25人、それ以外が7人だ った。白人と回答したのは27人で、インド人と中国人も1人ずついた。

リセッション(景気後退)の到来を予想した最初の政策担当者で あるブランチフラワー委員の後任に就任するマイルズ氏は、今後3年 の任期中、インフレに火が付く前に過去に例のない量的緩和政策をい つ取りやめるのか、その決定に関与する可能性がある。

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のエコノミストで、 英中銀の元当局者であるデービッド・ティンズリー氏(ロンドン在勤) は「困難な仕事になるだろう。われわれは嫌な10年のスタート地点に 立たされている」と指摘。「マイルズ氏も間違いなくそうだが、シティ ー(英金融街)の多くのエコノミストにとって、MPCポストに就けば 減収を受け入れざるを得ない」と付け加えた。同氏はMPC委員のポス トには応募していない。

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