ペトロチャイナ:シンガポール石油買収で最大22億ドル支払いも

中国最大の石油会社、ペトロチ ャイナ(中国石油)は石油精製会社シンガポール石油の株式取得で最 大22億ドル(約2100億円)を支払うことで合意した。これにより 中国はアジア最大の石油取引センターに足場を築き、世界の資源価格 設定への影響力を強める可能性がある。

ペトロチャイナはシンガポールのケッペルからシンガポール石油 の株式45.5%を14億7000万シンガポール・ドル(約970億円) で取得する案を提示した。これはシンガポール石油株の5月22日の 終値5.04シンガポール・ドルを24%上回る水準。今回の買い入れ が完了すれば、残りの全株式を取得する動きにつながる見通し。

国際エネルギー機関(IEA)によると、シンガポール沖合のマ ラッカ海峡を通過する原油は毎日約1000万バレルに達し、世界の産 油量(日量)の12%に相当する。中国政府は昨年12月、原油コスト を考慮し石油精製業者の利ざやを確保する市場をベースとした燃料価 格制度を導入した。

ミレー・アセット・セキュリティーズのアナリスト、ゴードン・ クワン氏は「今回の買収でペトロチャイナは石油精製能力を増強する 手っ取り早い方法を手に入れ、今後の国内価格の上昇で利益を上げら れる」と述べた。同氏は「一方で、中国が国内価格の改革に失敗して も、ペトロチャイナはシンガポール石油を通じて燃料を国際価格で販 売できる」と指摘した。

シンガポール石油の株価は一時、24%上昇しシンガポール時間午 後零時12分(日本時間同1時22分)現在、6.09シンガポール・ド ルで推移している。ケッペルは5.5%高の7.34シンガポール・ドル。 ペトロチャイナの株価は上海市場で一時2.4%安の12.55元を付け たほか、香港市場では0.5%安の8.35香港ドル。