北朝鮮リスクで不透明要因浮上、円は乱高下-市場関係者の見方(2)

週明けの外国為替市場では北朝 鮮動向をめぐり円が乱高下した。北朝鮮は25日、核実験を実施した のに続き、短距離ミサイルを発射。北朝鮮をめぐる地政学リスクが為 替相場の不透明要因として浮上してきた。

この日の東京市場では北朝鮮による核実験実施の報道を受け、リ スク回避に伴う円の買い戻しが先行。対ユーロでは一時、1ユーロ= 132円ちょうど付近まで円が上昇した。しかし、円買いは長続きせず、 午後にミサイル発射の報が伝わると今度は円売りが活発化。ユーロ・ 円は一時、約2週間ぶり円安値となる133円42銭を付けた。

三菱UFJ信託銀行資金為替部の井上英明グループマネージャー は、為替市場の反応について、「株がそれほど売られておらず、ポジ ション調整程度の動き」としながらも、短期的には相場の不透明要因 になりかねないと指摘。北朝鮮の出方にもよるが、「いずれにしろ不 確実な材料ではあるので、今後の展開には注視すべき。場合によって は円売りになる可能性もある」と語る。

円は対ドルでもいったん1ドル=94円43銭まで買われた後、 午後には95円21銭まで反落。「核実験ならまだしも、日本が的に なりやすいミサイルの話にはさすがにマーケットも反応した」(ブラ ウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の久保信明バイスプレジデン ト)という。

一方、この日は米英市場が祝日のため休場。市場の流動性が低下 しているなかで、「反応が増幅された」(資産管理サービス信託銀行 資金為替部・野村祥宏調査役)面も否めない。

ステート・ストリート銀行の富田公彦金融市場部長は、「核実験 の中身や国連の動きなどを見極めるまでは先走るわけにはいかない」 とした上で、「今の段階ではまだ何とも言いがたいが、市場としては むしろ景気の方が大事で、こうしたイベント的な材料は一時的な要因 にとどまる可能性の方が高い」と指摘。北朝鮮は経済的に孤立してい るだけに、「世界経済の影響は限定的ということであれば、相場への 影響は落ち着いて見るべき」と主張する。

--取材協力 関泰彦 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,Hidenori Yamanaka

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