【個別銘柄】鉄鋼、家電量販、千代建、三井金、第一三共、低位防衛

25日の東京株式相場における 材料銘柄の値動きは以下の通り。

鉄鋼株:新日本製鉄(5401)が先週末比2.7%高の348円と3 日ぶりに反発、東証鉄鋼指数は1部業種別33指数の上昇率で2位だ った。トヨタ自動車(7203)が新日鉄など鉄鋼大手に対し、2009年 度は鋼材の追加値下げを要請しないことが分かった、と25日付の日 刊工業新聞が報道。野村証券金融経済研究所では、報道が事実なら新 日鉄とJFEホールディングス(5411)にとって今期(2010年3月 期)営業利益で300億円前後の上方修正要因になると試算した。J FEHDは3.7%高の2970円。

家電量販店:コジマ(7513)が17%高の619円、ベスト電器 (8175)が17%高の412円とそれぞれ年初来高値を更新。23日付 の日本経済新聞朝刊によると、省エネ家電の購入を後押しする「エコ ポイント制度」がスタートから1週間経ち、薄型テレビで前年の同時 期に比べ販売額が5割近く増えた。コジマの営業本部によると、エコ ポイントの開始となった3日間(15-17日)の売上高はエアコンが 前年同期比2割増、テレビが同4割増、冷蔵庫が同5割増となった。

千代田化工建設(6366):8.4%高の777円と急反発。ドイツ 証券では、カタール大型案件にかかわるリスクは残るとしながらも、 追加コストの大きさが見えがたい最悪期は脱しつつあると評価。投資 判断を「ホールド」から「買い」へ上げた。目標株価は900円。野 村証券金融経済研究所も判断を「3(ウエート下げ)」から「2(中 立)」に引き上げた。

三井金属(5706):8.4%高の220円と反発。亜鉛や鉛市況の 上昇、電子部材の生産回復を受け、野村金融研では業績予想を上方修 正。四半期ベースでの黒字化時期は、従来予想していた09年7-9 月期から4-6月期へ早まる可能性が高まっているという。

第一三共(4568):4.2%高の1748円と3日ぶり反発。08年 に買収した印ランバクシー・ラボラトリーズの経営執行体制について、 創業家出身CEO(最高経営責任者)を事実上更迭して刷新。ランバ クシーの経営の大きな転換点になるとの期待感が高まった。

繊維など新型インフルエンザ関連:シキボウ(3109)が19%安 の155円、ダイワボウ(3107)は13%安の289円と東証1部の下 落率1、2位を占めるなど総じて急落。大阪府は23日、「新型イン フルエンザ対策本部会議」を開き、府内全域で一斉休校している中学 校と高校などの学校や施設を原則25日から再開すると発表。影響が 沈静化しつつあることが売り材料になった。

建機株:コマツ(6301)が2.6%高の1360円と3日ぶり反発 し、日立建機(6305)は2.1%高の1516円と4日ぶりに上昇。ゴ ールドマン・サックス証券では、中国における建機需要が市場想定以 上に増大する可能性が高まりつつあるとし、両社の投資判断を「中 立」から「買い」へ引き上げた。

低位防衛関連の一角:防衛機器を手掛ける石川製作所(6208) が17%高の70円、小銃を生産している豊和工業(6203)が9.1% 高の60円と急伸。北朝鮮は25日、国営の朝鮮中央通信を通じ、核 実験を同日実施し、「成功した」と発表したことが刺激材料となった。 オバマ米大統領は北朝鮮の核実験は「重大な懸念」だと表明。

塩野義製薬(4507):5.7%高の1952円と4日ぶり反発。10 年をめどに新しいインフルエンザ治療薬を日本市場に投入する、と 24日付の日本経済新聞が報じた。塩野義IR担当の藤田真宏氏は、 インフル新薬「ペラミビル(開発コード:S-021812)」について、 「順調に行けば、年内にも厚生労働省に新薬申請ができそうだ」と話 していた。

不動産株:三菱地所(8802)が5.2%高の1442円となったの をはじ め、不動産業指数を構成する49銘柄中48銘柄が高い。東証 不動産業指数は4.1%高と、1部の業種別上昇率で首位。先週のロン ドン銀行間市場では、3カ月物ドル建て金利が週間ベースで今年最大 の低下を記録。国内では25日夕に政府の月例経済報告で景気の基調 判断を示す月例経済報告が3年3カ月ぶりに上方修正される見通し。 収益環境の改善傾向が続いていることが評価された。

長谷工コーポレーション(1808):8.9%高の86円と7連騰。 三菱UFJ証券では財務リスクと収益リスクの2つのリスクが後退し ているとし、22日付で投資判断「2(アウトパフォーム)」、目標 株価100円を確認した。

パイオニア(6773):3.9%安の274円と4日ぶり反落。日本 政策投資銀行が外部機関を利用して資産査定を始めたことが分かった、 と24日付の日本経済新聞が報じた。公的資本支援にふさわしいかな どについて、今後1、2カ月かけて判断すると見られるという。

藤森工業(7917):ストップ高となる100円(14%)818円で 年初来高値を更新。大和総研では、液晶材料がボトムアウトしている 一方、同社の減価償却費はピークアウトへ向かうとし、株価に割安感 があると評価。投資判断を新規に「2(アウトパフォーム)」とした。

三洋電機(6764):1.9%高の218円と続伸。単結晶シリコン 基板に、アモルファスシリコン薄膜を積層した同社独自開発のHIT 太陽電池で、実用サイズの結晶シリコン系太陽電池セルの変換効率が 世界最高となる23%を研究レベルで達成したと発表した。

ユーエスシー(9844)と共信テクノソニック(7574):US Cが3.7%高の878円、共信テクノは1.1%高の375円。両社は 22日、経営統合で合意したと発表した。10月1日付で株式移転に より共同持ち株会社を設立する。株式移転比率はUSC1に対し、 共信テクノ0.45。

ユビキタス(3858):4000円(9.4%)ストップ高の4万6500 円と3日続伸。12年3月期までの中期3カ年の業績目標計画を開示。 最終年度の営業利益は4億8000万円を見込む。前期実績は3億 7300万円。

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