米国債(22日):週間ベースで昨年6月来の大幅安、10年債3.45%(2)

米国債相場は下落。10年債は 週間ベースで2008年6月以来最大の下げ幅となった。2週間ぶり に再開される財務省の入札を前に投資家は国債を買い控えた。

10年債利回りは昨年11月以来初めて3.4%を上回った。過去最 大規模の国債発行で、米国の「AAA」格付けが損なわれる可能性 があるとの懸念が広がっている。特に長期債が下落しており、2年 債と10年債の利回り格差は2.56ポイントと、昨年の11月以来で 最大となった。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)であるB NPパリバ・セキュリティーズの米国債トレーダー、ヒチャム・ハ ジャム氏(ニューヨーク在勤)は、「長期債利回りは節目の水準を 試す展開だ。ドル建て資産に対する信頼が失われており、債券市場 は価格を再評価しつつある」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時15分現在、10年債利回りは前日比9ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)上昇して3.45%。10年債(表面利 率3.125%、2019年5月償還)価格は3/4下げて97 1/4。

10年債利回りは週間ベースで32bp上昇した。昨年6月13日に終 了した週(35bp上昇)以来で最大の上昇幅となった。

米格下げ懸念

ギブズ米大統領報道官は、オバマ大統領は米国の格下げについ て懸念していないと述べ、報道官自身も格下げはないと確信していると 述べた。

プライマリーディーラー(米証券政府公認ディーラー)である ゴールドマン サックス・グループによると、今会計年度(9月30 日終了)の米国債入札規模は3兆2500億ドルに達すると推計され ている。

財務省が今週発表した入札予定によると、26日には2年債(400億 ドル)、27日には5年債(350億ドル)、28日には7年債(260億ド ル)が実施される。財務省はまた、26日に3カ月物と6カ月物のTビル (財務省短期証券)の入札(610億ドル)を実施する。

米国債入札

プライマリーディーラーのRBSグリニッチ・キャピタルで米国債 ストラテジー責任者を務めるデービッド・エーダー氏は「ディーラーの 間では供給懸念が圧倒的な材料だ。これほどの国債供給を消化するのは 世界的に厳しい状況だ」と語った。

メリルリンチのデータによると、米国債の投資リターンは年初から

3.86%のマイナス。2008年は14%のプラスだった。昨年はサブプライム (信用力の低い借り手向け)住宅ローン関連証券に絡む損失の拡大で、 安全逃避先としての国債が買われた。

この日はドルの下落からドル建て資産に対する投資妙味が減退。主 要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数 は今年3月4日に記録した年初来高水準の89.624から11%下げた。