豚インフルエンザ:52歳超える人には抵抗力ある可能性-米CDC

米国の科学者によると、52歳を超え る成人は、豚インフルエンザ(新型インフルエンザ)から身を守ってく れるウイルスの影響を受けていた可能性がある。これより若い年齢層が 入院患者の中で最も多いのは、そのためかもしれないという。

米疾病対策センター(CDC)の幹部、ダニエル・ジャーニガン 氏は20日、記者団に対し、1918年に大流行したスペイン風邪の原因 となったウイルスが57年に大流行した鳥インフルエンザに取って代 わられるまで広がっていたと述べ、これらのウイルスにさらされたこ とが豚インフルエンザに対する「何らかの防御になっている可能性が ある」と指摘した。

世界保健機関(WHO)によれば、豚インフルエンザ(H1N1 型)ウイルスの感染者数は世界41カ国で1万人を超えた。ジャーニガ ン氏によると、研究者らは米国の感染事例の6割超が5-25歳の年齢層 に集中している理由を解明しようとしており、21日にCDCは免疫に 関する研究結果を詳述したリポートを公表する。豚インフルエンザの 方が季節的なインフルエンザよりも50歳未満の人が感染して入院する ケースは多い。

セントルイス大学ワクチンセンターのディレクター、ロバート・ベ ルシ氏は20日のインタビューで、1957年より前に生まれた人は豚イン フルエンザに関連したウイルスに感染している可能性が高く、それが抗 体を残し、自然な免疫となっているのだろうとの見方を示した。

重症急性呼吸器症候群(SARS)流行の際にWHOのアドバイ ザーを務めた東北大学の押谷仁教授によると、豚インフルエンザから 変異した新型インフルエンザの日本での感染拡大がWHOの警戒水準 (フェーズ)の最高度「6」(世界的大流行:パンデミック)への引き 上げを促す可能性があるという。WHOがこれまでに確認した豚インフ ルエンザによる死者は80人、米国での感染は5710件。

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