今日の国内市況:株は続伸、債券堅調・円強含み-GDP戦後最悪も

東京株式相場は続伸。新興国を中 心とした需要回復期待から商社や非鉄金属、石油など資源関連、鉄鋼や 海運株が高い。一方、外国為替相場が円高に振れたことが嫌気され、T DKやオリンパスなど輸出関連株の一角が下落、T&Dホールディング スなど保険株も売られ、指数の上値を抑えた。

日経平均株価の終値は前日比54円35銭(0.6%)高の9344円64 銭、TOPIXは同6.54ポイント(0.7%)高の886.30。

内閣府が取引開始前に発表した1-3月期の実質国内総生産(GD P)1次速報値は、前期比年率15.2%減と戦後最悪の落ち込みを記録。 ただ、市場では織り込み済みとの声が多かった。

この日は幅広い業種、銘柄に買いが先行。日経平均は朝方の早い時 間帯に上げ幅を100円超に広げる場面があった。しかし、その後は為替 の円高進行が輸出株の重しとなったほか、全体的に上値で売り圧力が強 まって伸び悩み、午前の半ば以降は小高い水準で推移した。

日経平均は上昇中の25日移動平均線(9001円)と、下落基調にあ る200日移動平均線(9471円)の間に株価が挟まれる形になっている。 チャート的にこう着感が強いうえ、国内企業の決算発表が峠を越えるな ど材料不足感も漂う。

19日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)における原油先物 6月限は、前日比1.1%高の1バレル=59.65ドルと続伸。NYMEX では金先物6月限も同0.5%高と上昇した。商品価格の上昇が好感され、 三井物産や三菱商事など商社株、国際石油開発帝石など鉱業株、住友金 属鉱山など非鉄金属株が上昇した。

ばら積み船の国際運賃市況のバルチック海運指数は19日まで13日 続伸し、年初来高値を更新中。収益改善期待から商船三井や日本郵船な ど海運株も高い。新興国での需要回復シナリオが現実味を帯びてきたと の声もあり、JFEホールディングスや新日本製鉄など鉄鋼株、千代田 化工建設などプラント関連にも資金が流入した。

債券は堅調-中期債に買い

債券相場は堅調(利回りは低下)。前日に5年債入札を無事に通過 できたため、投資家の需要が強いとされる中期ゾーンの買いが意識され た。ただ、長期債などでは金利が4月以降の下限に近づいており、新規 取引には慎重な雰囲気が広がった。

東京先物市場の中心限月6月物は前日比6銭安い137円11銭で始 まった後に上昇に転じ、一時は137円28銭をつけた。結局は1銭高の 137円18銭で引けた。売買高は1兆1241億円。

先物6月物は13日に136円30銭まで下げ、中心限月としては昨年 10月以来の安値圏に達したが、その後は中期ゾーンでの現物買いなど に支えられ上昇基調にある。市場では、7月からの増発が足かせになる 半面、先物の限月交代が近づいて売りにくいとの指摘が出ていた。

1-3月期の実質GDP1次速報値については、おおむね予想の範 囲内との見方から、影響は限定された。

現物債市場で新発10年物の300回債利回りは、前日比0.5ベーシ スポイント(bp)低い1.415%で始まり、日中を通して1.415-1.42%で 動意の乏しい展開が続いた。

中期債相場は堅調を維持。19日に入札された5年物の81回債は前 日の終値0.81%を下回る0.80-0.805%での推移となったほか、2年物 の280回債も午後に1bp低下の0.365%をつけた。

円強含み-株価伸び悩みで

東京外国為替市場では円が強含み。株価の伸び悩みを背景に積極的 に投資リスクが取りづらく、外貨に振り向けていた資金をいったん円に 戻す動きが優勢となった。

ユーロ・円相場は1ユーロ=131円台から一時、129円73銭まで円 買いが進行。ドル・円相場も1ドル=96円ちょうどを割り込み、95円 48銭まで円高に振れる場面が見られた。ただ、欧州市場にかけては円 売りが強まり、ユーロ・円は130円台後半を回復。ドル・円も95円台 後半まで値を戻した。

1-3月期の実質GDP1次速報値については、大幅な悪化を織り 込み済みで、焦点は4-6月期以降との見方が出ていた。

ユーロ・ドル相場は前日に独景況感指数の大幅改善などを手掛かり に1ユーロ=1.36ドル台後半までユーロ高・ドル安が進んだが、この 日の東京市場では一時、1.35ドル台後半までユーロが反落。対円での ユーロ売りも重しとなった。

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