米アベニュー・キャピタル、レバレッジド・ローン部門の売却交渉中止

ヘッジファンドマネジャー、マ ーク・ラスリー氏(49)が率いる投資会社アベニュー・キャピタル・ グループは、高リスク・高利回りのレバレッジド・ローン部門の売却中 止を決めた。事情に詳しい関係者3人が明らかにしたもので、貸付債権 市場の回復に伴う措置という。

運用資産総額165億ドル(約1兆6000億円)規模のアベニュ ー・キャピタルは、複数の売却交渉を中止した。関係者らは、交渉が 非公開だとして匿名を条件に語った。貸付債権価格の代表的な指数であ るS&P/LSTA・U.S・レバレッジド・ローン・100インデッ クスは、過去2カ月で20%余り上昇。アベニューは現在、他の高利回 り貸付債権ファンドの買収に乗り出す考えという。

売却交渉が行われていたのは、2月28日時点で28億ドル相当の ローン担保証券(CLO)を運用していた部門。アベニューは当初、デ フォルト(債務不履行)が増加し、貸付債権価値が低下する状況をにら みながら売却を決定した。

しかし現在、貸付債権市場は上昇している。S&P/LSTA・U. S・レバレッジド・ローン・100インデックスは、3月10日以降、 1ドル当たり13セント余り上昇し、5月18日時点では同75.49セン トを付けた。レバレッジド・ローンは、スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)では「BBB-」、ムーディーズ・インベスターズ・サー ビスで「Baa3」を下回る格付けとなっている。