金融機関の報酬制限、米政府が緩和との観測-ウォール街経営幹部

【記者:Christine Harper,Pat Wechsler and Matthew Benjamin】

5月18日(ブルームバーグ):ウォール街(米金融街)では、 公的資金の注入を受けた米金融機関の従業員らに対する報酬制限を、 米政府が今後緩和するとの観測が浮上している。米金融大手4社の 経営幹部らが明らかにした。

証券大手メリルリンチがバンク・オブ・アメリカ(BOA)に 経営統合される直前に支給した総額36億ドル(約3414億円)の ボーナスをきっかけに、米議会は3カ月前に報酬の規制に動いた。 ガイトナー財務長官が幹部報酬を制限する方針を発表した2月以降、 金融安定化資金を受け入れているシティグループやBOAは、財務 省が高額の支給を受けている上位25人のボーナス上限に関するガ イドラインを示すのを待ち受けている。

金融大手の経営幹部4人は匿名を条件に、オバマ政権が報酬に 関するガイドラインを差し替えるか、金融機関に義務付ける報酬制 限を緩和する可能性があると語った。

オバマ政権や議会がボーナス制限の緩和にどこまで踏み込むつ もりかをめぐって、4人の予想は分かれているが、マネジャークラ スの報酬にのみ上限を適用し、トップトレーダーやインベストメン ト・バンカーらを制限から除外する可能性があるとの見方では一致 している。また、このうちの1人は、報酬制限の義務付けが1年は 続かないとみている。

米投資銀行ラザードのゲーリー・パー副会長は5月4日のパネ ルディスカッションで、「金融安定化資金を受け入れる大手金融機 関における報酬の在り方について、政府が今後一定のガイドライン を公表する必要があるのは明らかだ」と述べた。

原題:Banker Pay May Escape Obama Caps as Wall

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