米国株(15日):下落、FDIC総裁のCEO交代発言を嫌気(2)

米株式相場は下落。S&P500 種は週間ベースで3月以来の大幅安となった。米連邦預金保険公社 (FDIC)のベアー総裁が複数の金融機関で最高経営責任者(C EO)が交代するとの見通しを示したほか、原油相場の下落がエネ ルギー株を押し下げた。

ザイオンズ・バンコープやバンク・オブ・アメリカ(BOA)、 フィフス・サード・バンコープを中心に金融株が下落。KBW銀行 指数を構成する24銘柄のうち23銘柄が値下がりした。ベアー総裁 は今後数カ月間で複数の金融機関のCEOが解雇されることになる だろうと述べた。

石油のシェブロンとエクソンモービルはいずれも下落。ファー ストエナジーなど公益事業株も安い。バークレイズはファーストエ ナジーの株式投資判断を引き下げた。

S&P500種株価指数は前日比10.19ポイント(1.14%)安の

882.88で終了した。ダウ工業株30種平均は62.68ドル(0.75%) 下げて8268.64ドルで終えた。

パイオニア・インベストメント・マネジメントで運用に携わる ジョン・キャリー氏は、「銀行に数十億ドルもつぎ込んでいたら、 銀行の資金の使い方について、一言言いたくなるだろう。その一方 で、長期間にわたる政府介入は市場の効率的な運営にとって逆効果 となる可能性がある。こうした事態にならないよう、監視する必要 があるだろう」と語った。

市場参加者は過去2カ月間の株式相場の上昇について、景気や 金融機関の今後の見通しと一致していないとの見方に傾き始めてお り、今週は売りに転じた。S&P500種は3月9日に付けた12年ぶ り安値から31%戻している。世界景気の回復期待や、自動車のフォ ード・モーターや金融シティグループなど各社がアナリスト予想を 上回る決算を発表したのが材料だった。

ザイオンズは6.6%安、フィフス・サードとBOAもそれぞれ

5.6%と5.7%下落した。

ベアー総裁のインタビュー

ベアー総裁はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、 「経営を見直さなくてはならない」と述べ、「これまでの功績は良 好だろうか、もっと貢献できる人材はいないだろうか、などと検討 することになろう」と述べた。同インタビューは今週末に放映され る。

FDICなど監督当局は先週、米大手金融機関19社に対するス トレステスト(健全性審査)の結果を公表。10社に対して増資が 必要との判断を示した。リセッション(景気後退)が長引き、深刻 化した場合、同10社で計746億ドルの追加資本が必要になると予想 されている。

ブッシュ前政権は昨年9月、アメリカン・インターナショナ ル・グループとファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)、フレディマッ ク(連邦住宅貸付抵当公社)を公的管理下に置いた後、3社ともC EOを交代させた。オバマ政権に交代して以降は、3月にゼネラ ル・モーターズ(GM)のリック・ワゴナーCEOが更迭された。 一方、合計で900億ドルの公的資金注入を受けたシティグループ、 BOAでは両行ともCEOは続投している

シェブロン安い

シェブロンは2%安。エクソンは0.9%値下がりした。この日の エネルギー株価指数は2.2%安だった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 日比2.28ドル(3.89%)安の1バレル=56.34ドルで終えた。世界 経済はたとえ上昇局面に入ったとしても腰折れし、エネルギー需要 が弱まるとの思惑から売りが膨らんだ。

ファーストエナジーは下落。バークレイズは同社の株式投資判 断を「イコールウエート」に引き下げた。

S&P500種公益事業株価指数は2.4%下げ、産業別10指数のう ち、値下がり率が2位だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE