債券相場は小幅高、先物や中期債に買い-利回りスティープ化(終了)

債券相場は小幅高(利回りは低下)。 日経平均株価が反発したことや3月の機械受注が市場予想を上回ったこ とを受けて売り先行で始まったものの、午後に入って先物や中期債を中 心に買いが優勢になり、相場は上昇に転じた。

トヨタアセットマネジメントのチーフファンドマネジャーの深代潤 氏は、「今週は、先物が年初来安値を更新するなど弱かったが、現物債 は売りが出ずにしっかりだった。中期債買いや週末でショートカバー (売り建ての買い戻し)が入った。円高が進んでいることや期初の買い が入りやすいことも要因」という。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日比8銭安の136円86銭で 取引を開始した後、すぐに日中安値136円81銭をつけた。午後に入っ て、徐々に水準を切り上げて、一時は137円9銭まで上げた。結局、10 銭高の137円4銭で終了した。日中売買高は1兆6609億円。

大和住銀投信投資顧問の横山英士債券運用部ファンドマネジャーは 「機械受注が大きく落ち込まなかったことや株価の堅調から見て、債券 相場は予想以上にしっかりだった。主に先物の買い戻しがけん引してい たようだ。5年債は来週に入札があるタイミングで金利低下が進んだが 、買わなければいけなかった向きが動いたのではないか」と述べた。

新発10年債利回りは1.425%

現物債市場で新発10年物の300回債利回りは、前日比0.5ベーシ スポイント(bp)高い1.435%で取引を開始した後、若干水準を切り上げ て1.44%をつけた。その後は買いがやや優勢になり、午後3時前後か らは0.5bp低い1.425%に低下している。

中期債相場が堅調。新発5年債利回りは、0.5bp高い0.825%で始 まった後、水準を切り下げ、一時は2bp低い0.80%まで低下した。新 発2年債利回りは0.5bp低い0.365%で取引されている。

半面、超長期債は軟調で、利回り曲線はスティープ(傾斜)化して いる。新発20年債利回りは一時2bp高い2.095%、新発30年債利回り は2bp高い2.205%まで上昇した。

三菱東京UFJ銀行円貨資金証券部副部長の峯島泰樹氏は、「当面 レンジ取引と見ていた向きが、短中期債に買い戻しを入れているよう だ」と指摘した。

また、市場では、「短中期債が強かった。来週、5年債入札がある が、2年から4年ぐらいまでのゾーンが買われた。中期債の底堅さにつ れて、先物も値を上げた」(ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジ スト)との声も聞かれた。

機械受注は市場予想上回る

内閣府が発表した3月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は、前 月比1.3%減少となり、市場予想の同4.6%減少を上回った。4-6月 期見通しは、前期比5.0%減少となった。

三井住友アセットマネジメントのチーフエコノミスト、宅森昭吉氏 は、「新しい見通し作成方法になっても、今年も4-6月期は上方修正 されそう。機械受注の前期比は早ければ4-6月期にも前期比増加に転 じる可能性もある」と予想している。

日本銀行が発表した4月の国内企業物価指数は前年同月比3.8%低 下、前月比は0.4%低下した。市場予想では、前年比3.0%低下、前月 比0.2%上昇が見込まれていた。

--取材協力:赤間信行 Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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