米SEC:資産運用者への新規則導入を提案-マドフ詐欺事件受け

米証券取引委員会(SEC)は投 資家の資産保護を目的に、資産運用担当者に対する新規則導入を打ち 出した。米ナスダック・ストック・マーケット(現ナスダックOMX グループ)のバーナード・マドフ元会長による巨額証券詐欺事件で、 投資家が650億ドル(約6兆2400億円)相当の損失を被ったことを 受けた措置。

SECの委員は14日、約9600人の投資アドバイザーを対象に独 立系監査人による抜き打ちの年次検査を義務付ける提案を5対0で 可決した。顧客資産を直接管理する約370人の資産運用担当者も、顧 客資産を保護する適切な措置を確実に行うよう、年1回のコンプライ アンス(法令順守)の調査を受ける可能性がある。

SECのシャピロ委員長はワシントンでの会合で、「マドフ容疑 者の問題など大規模な証券詐欺事件への対応でこうした措置を行っ ている」と指摘。「SECの提案は顧客資産に対する独立した調査を 大幅に強化するだろう」と述べた。

マドフ事件を見逃したとする議会の批判を受け、SECは監視強 化に乗り出している。シャピロ委員長は、専門の監査人の起用拡大や 詐欺事件の調査を担当するSEC執行部門の構造改革など他の改革 案についても検討中だ。