米国債:続伸、入札休止中のFRB買い取りで-10年債3.09%(2)

米国債相場は続伸。米連邦準備制 度理事会(FRB)が1-2年後に償還期限を迎える米国債を購入し、 相場を下支えた。景気浮揚の目的で政府が過去最大の借り入れを余儀 なくされる中、財務省の入札スケジュールは2週間の休止に入ってい る。

先週の新規失業保険申請件数が予想より多かったと発表され、10 年債利回りは4月29日以来の低水準を付けた。FRBはこの日、消費 者借り入れ金利を抑えるプログラムの一環として、2010年10月から 11年2月に償還期限を迎える米国債29億7500万ドル相当を購入した。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デービ ッド・コード氏は「先週の入札を消化し終え、失業保険申請統計で景 気不安が再び持ち上がっていることから、米国債への買い意欲が復活 した」と指摘。「今はまだ回復段階ではないことに気づくだろう。単 に悪化ペースが緩んでいるだけだ。改善ではあるが、回復ではない」 と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時50分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)下げて3.09%。10年債(表面利率

3.125%、2019年5月償還)価格は7/32上昇して100 9/32。30年 債利回りは同5bp低下の4.06%。

チャート分析

10年債利回りは13日に200日移動平均である3.11%を割り込ん で引けたため、テクニカル分析上、相場の上昇継続が予想される。

RBSグリニッチ・キャピタル(コネティカット州グリニッチ) の米国債戦略責任者、デービッド・エーダー氏は、一段の利回り低下 を「チャートは示唆している」と指摘。「極めて基本的な分析でも

3.10%から2.66%への低下が示唆されている。当社が指摘した

2.50%の水準は十分に射程距離に入る」と述べた。

米労働省が発表した9日に終わった1週間の新規失業保険申請件 数(季節調整済み)は前週比3万2000件増の63万7000件と、ブル ームバーグ・ニュースが集計したエコノミスト予想の中央値61万件を 上回った。前週は60万5000件と速報値の60万1000件から修正され た。

RBCキャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責任者、 トーマス・トゥッチ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビュ ーで、「経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は依然として極 めて弱い」と指摘。「底打ちからは程遠い状態にあり、不振の時期は 長期に及ぶ。2年以上は続く」と述べた。

過去最大の借り入れ

米財務省は26日に中・長期債の入札を再開し、2年債と5年債、 7年債を入札する。米国債弱気派はオバマ政権が記録的ペースで国債 を発行するのは利回り上昇を招くと懸念している。

ゴールドマン・サックス・グループによると、今会計年度(9月 30日終了)の米国債入札規模は3兆2500億ドルに達すると推計され ている。

FRBはこの日、18回目の米国債買い切りオペを実施した。来週 は3回の買い切りオペを予定。2013年9月から26年2月までに償還 期限を迎える国債が対象となる。3月18日に同プログラムを発表して 以来、買い取り総額は1047億700万ドルに達した。

10年債利回りは同プログラム発表後、2.46%に下げていた。F RBは最近の米国債利回りの急上昇について、国債購入ペースを加速 する必要があることを示すシグナルではなく、景気見通し改善の反映 と考えている。複数のFRB当局者が13日、匿名を条件に語った。

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