キョーリン株が8カ月ぶり高値、尿失禁薬など好調-今期は最高益へ

中堅医薬品メーカーのキョーリン の株価が大幅続伸。前日比6.8%高の1399円まで買われ、2008年9 月17日以来、約8カ月ぶりの高値となった。主力の抗ぜんそく薬や尿 失禁治療薬などが好調で、今期(2010年3月期)は3期ぶりに過去最 高益を更新する見通し。高成長可能な医薬品株として評価されたようだ。

キョーリンが13日の午後2時30分に公表した今期業績予想によ ると、連結売上高は前期比6.1%増の964億円、営業利益が同29%増 の115億円に伸びる見通し。製品別売上高予想は、抗ぜんそく薬「キ プレス」が同8.7%増の274億円、かいよう性大腸炎やクローン病を 治療する「ペンタサ」が同18%増の186億円、尿失禁治療薬「ウリト ス」が同85%増の37億円。

野村証券金融経済研究所の漆原良一シニアアナリストは13日付の 投資家向けリポートで、「強気の業績予想で見ていた我々の予想を上回 る内容で、改めてキプレス、ペンタサ、ウリトスの販売の好調さを確認 できた」と指摘、10年3月期以降の業績予想をそれぞれ上方修正した。

漆原氏はウリトスについて、「投与量がマイクログラムのため利益 率の高い薬剤で、利益貢献度が高い。小野薬品工業への製品供給も順調 に伸びているもようで、新たな業績けん引薬」と紹介した。

同証券がディスカウント・キャッシュ・フロー(DCF)法で導き 出した新しい目標株価は1600円。今後3年間の1株利益(EPS)成 長率は年率20%で、医薬品セクター19社の平均を4%上回るとみる。 DCFの前提条件は、加重資本コスト(WACC)が6-7%、永久成 長率がゼロ。